【PR】サントリー食品インターナショナル 「サントリー天然水」水源ブランディング

    サントリー奥大山(おくだんせん)ブナの森工場
    サントリー奥大山(おくだんせん)ブナの森工場
    サントリー奥大山(おくだんせん)ブナの森工場 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    サントリー奥大山(おくだんせん)ブナの森工場

    ”水の山”奥大山 ブナの森工場

    地元と生きる新たな工場見学始動

    サントリー食品インターナショナルは「サントリー天然水」ブランドで中長期を見据えた水源ブランディングを加速させる。これは、サブカテゴリー創造と並ぶブランド戦略の柱である天然水そのもののエクイティ(ブランドが持つ資産価値)強化の一環。従来から水源涵養活動や地域との共生、子と母への水知識の啓発などを通じてエクイティ強化を図っている中で、今回、地元への貢献をセットにした工場見学を考案。このほど大刷新された「サントリー天然水 奥大山(おくだいせん)ブナの森工場」と鳥取県日野郡江府町を中心とする同工場周辺エリアがその手始めとなった。

    大山(だいせん)と烏ヶ山(からすがせん)©江府町役場奥大山まちづくり推進課 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    大山(だいせん)と烏ヶ山(からすがせん)©江府町役場奥大山まちづくり推進課
    「サントリー奥大山の天然水」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「サントリー奥大山の天然水」

    みらいのたねプロジェクト

    工場従業員の声が発端に

    「サントリー天然水」ブランドは、発売開始した91年から販売数量を伸ばし続け昨年に年間販売数量1億ケースの大台を突破した。

    近年の傾向としては、フレーバーウォーターや炭酸水といったサブカテゴリーの伸長が著しいことに加えて、土台となる「サントリー天然水」本体(プレーンタイプ)も着実に数字を伸ばし続けている。

    プレーンとサブカテゴリーのバランスのとれた成長を図るべく、同社はブランド&イノベーション戦略を遂行し本体そのもののエクイティ強化とサブカテゴリー創造に取り組んでいる。

    この中でエクイティ強化策の1つである水源ブランディングは、今回考案された地元への貢献をセットにした工場見学だけでなくTVCMや店頭活動と連動させた取り組みとなる。

    水源別でみると「サントリー天然水」は南アルプス、奥大山、阿蘇の3水源の集合体で構築されているものの、知名度では南アルプスが圧倒的に高く、他の2水源はほとんど認識されていないに状況にある。これを変えたいと、最初に手を挙げたのが「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」の現場で働く社員だった。

    同社員は、奥大山の知名度向上を盛り込み社内公募企画「みらいのたねプロジェクト」に応募。約30件のエントリーの中から唯一選ばれ、選定後発足した横断プロジェクトチームで約1年半かけて地元への貢献をセットにした工場見学の骨子が策定された。

    同チームのメンバーは、同工場ほか、本社のブランド開発事業部、近畿、中四国の営業部署、コミュニケーションデザイン部、広報部など部署の垣根を超えて構成されている。

    山と工場が融合

    最新映像技術や遊歩道で伝達

    吉村孝博執行役員(天然水奥大山ブナの森工場長) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    吉村孝博執行役員(天然水奥大山ブナの森工場長)

    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品1 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品1

    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品2 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品2

    来場者がそれぞれに水を注ぎこむ様子 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    来場者がそれぞれに水を注ぎこむ様子

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」では、新ライン増設に伴い見学施設を全面刷新し、6月2日から新工場見学ツアー「#水の山行ってきた工場見学ツアー~奥大山~」を展開している。

    開始に先立ち6月1日、プレス向け内覧会で冒頭挨拶したサントリープロダクツの吉村孝博執行役員天然水奥大山ブナの森工場長(左写真1枚目)は、ライン増設による「サントリー奥大山の天然水」の販売拡大に期待を寄せるとともに「西日本最大級のブナ林のある大山周辺の自然で育まれる天然水の価値を工場見学を通じて発信していきたい」と意欲をのぞかせた。

    工場見学のリニューアル・コンセプトは“Nature・Borderless”。従来は、清潔でチリひとつないクリーンネスや安全・安心をアピールしていたが、今後は、子どもが楽しみながら理解でき記憶に残ることに主眼を置いてアピールしていく。

    「未来のファンづくりでもあり、次世代の子どもたちに自然の大切さやさまざまなものに興味を持っていただきたい。そのために、しっかり理解してもらえるように伝えていかなければならない」との考えの下、分かりやすさや楽しさを重視し、“Nature・Borderless”をコンセプトに山と工場を線引きせず、奥大山そのものが天然水の装置として、工場を山と同化した形でみせていく。

    その一番の目玉は、ゲストルームでジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品(左写真2.3枚目)にある。ここで、奥大山エリアの四季折々の自然とともに、雨や雪の降水から地下水が20年以上かけて濾過されて天然水が育まれるまでの過程が、迫力のある映像と音響で紹介される。

    映像上映後は、ツアーガイドが地下水の濾過に欠かせないフカフカの土を紹介。フカフカの土とそうでない土を並べ、来場者がそれぞれに水を注ぎこむと(左写真4枚目)、フカフカの土では水が吸収される一方、そうでない土は地表が水浸しになる。

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」見学ツアー申込 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」見学ツアー申込

    大山(だいせん)と烏ヶ山(からすがせん) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

    ジオラマとプロジェクションマッピングを駆使した映像作品(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

    見学施設の至るところでは、木のぬくもりが感じられるように工夫(右写真1枚目)。奥大山の自然と工場が一体になっていることを木で表現するため、周辺エリアで採れた育林材(間伐材)を一部使用。「手すりやドアノブなど皆さんの手に触れるところは育林材を存分に使用している」。

    “Nature・Borderless”のコンセプトをより深く伝えるため、敷地内には250mの遊歩道「奥大山小道」(右写真2枚目)を整備。周囲にはブナ、コナラ、ミズナラなどの木々が植えられ「再び訪れてもらい木々の成長過程も感じてもらいたい」と期待を寄せる。

    遊歩道の先には展望台(下写真左)を設け、北東の方角には大山、烏ヶ山が見渡すことができ、奥大山の自然を描いた前述の映像作品と重ね合わせながら実感できるようになっている。なお南西の方角には、金無山などが位置し、陽が山肌に沈みかける夕刻の眺めが絶景で工場長のお薦めだという。

    工場見学ツアーは60分と90分の2コースがあり、この遊歩道の散策は90分のコースで体験できる。2コース共通では、前述の映像のほか、製造工程と雪室の見学、試飲が組み込まれている。

    製造工程の見学通路はイラストを多用して描かれた製造工程のパネルが端から端まで並び(下写真右)、折返しの出入り口付近にモニターを設置。最後に映像で確認できるようになっている。

    見学施設内は木のぬくもりが感じられる工夫がされている(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    見学施設内は木のぬくもりが感じられる工夫がされている

    「奥大山小道」(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「奥大山小道」(サントリー奥大山)

    展望台(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    展望台(サントリー奥大山)
    製造工程の見学通路(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    製造工程の見学通路(サントリー奥大山)

    雪室に通じる道(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    雪室に通じる道(サントリー奥大山)

    雪室(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    雪室(サントリー奥大山)

    オリジナルドリンクの体験・試飲コーナー1(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    オリジナルドリンクの体験・試飲コーナー1(サントリー奥大山)

    オリジナルドリンクの体験・試飲コーナー2(サントリー奥大山) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    オリジナルドリンクの体験・試飲コーナー2(サントリー奥大山)

    雪室(左写真1、2枚目)は、自然エネルギー利用システムで、最大250tの雪が投入可能。貯蔵された雪は、冬に生産装置冷却と排水冷却、夏には冷房にも使用されている。年間10tのCO2削減効果があるという。雪室は08年の竣工時から設備され、今回は雪室につながる通路を柔らかい光で照らすなどして磨きをかけた。

    奥大山地方は例年、11月下旬頃から雪が降り始め真冬には2~3mの積雪となるという。

    試飲では、「サントリー奥大山の天然水」や「サントリー天然水」ブランドのフレーバーウォーターなどを提供している。アクティビティスペースでは夏場限定で、オリジナルドリンクの体験・試飲コーナーも設置(左写真3、4枚目)。オリジナルドリンクは、「サントリー天然水」ブランドのスパークリングをジュースなどに混ぜてつくられる。これにより「奥大山ブルーベリージュース」など地元名産品のアピールにもつなげていく。

    地域住民・地元企業(団体)・行政とより深い関係を構築して地域活性化にも取り組む。具体的には「地元農園や大山周辺の食品企業と、点と点を結んで線にしていく活動で連携していく」。

    SNSなどを活用したアピールも行い、来場者数は6月2日から1年間で前年同期比約2倍の2万人を見込む。

    来場者数の増加や地域活性化の起爆剤として、来年は、伯耆国「大山開山1300年祭」に期待を寄せる。「年間10万人の交流人口がある『道の駅奥大山』様や『休暇村奥大山』様と連携して誘致していく。さらにその輪を広げて近隣の食品企業様の工場見学のネットワークを使ってお互いに交流人口を増やしていきたいと考えている」。

    課題は、米子市から車で1時間のアクセスにある。これについては「『大山開山1300年祭』実行委員会でも課題とし、点と点をどう結ぶかについて考えている。ただ幸いにもこのエリアにはマイカーで来られる方が多く『休暇村奥大山』様には観光バスが止まるので上手く連携していきたい」と説明した。

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」見学ツアー申込 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」見学ツアー申込

    新ライン 世界最速レベルの充填

    効率化の工夫も随所に

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」(右写真1枚目)は08年3月に竣工し来年で竣工10周年を迎える。今年3月には2本目となる新ラインが稼働し、これにより年間生産能力は従来の1千500万ケースから2千500万ケースへと引き上げられた。

    新ライン(右写真2枚目)は、炭酸・非炭酸兼用で、小容量サイズの本体、フレーバーウォーター、スパークリングウォーターの生産に対応。充填能力は世界最速レベルの1千50bpm(1分間に1千50本を充填)となっている。

    フレーバーウォーターを扱うため調合施設も導入。天然水中味処理室と調合中味処理室の間の通路を高圧にするなどして、天然水にフレーバーウォーターの移り香が入らないように空気の行き来を遮断している。

    効率化も追及。従来、原料をタンクに入れる際は、架台に上がりタンク上部から投入していたが、架台に上がらずに作業員の移動を極小化して仕込める工夫をしている。

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」

    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」新ライン - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
    「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」新ライン

    また、1つの部屋にブロー成形機、無菌充填機、ロールラベラーなどを見渡せるように配置するアリーナ設計により、一人の従業員が複数の工程を把握するマルチオペレーションを可能にしている。

    強フレーバー用と弱フレーバー用の2種類の調合タンクを設けているのも特長。強い香気は、強フレーバー用で独自技術により脱臭される。これ以外に様々な技術の導入によりラインの切り替え時間を従来より約25%短縮した。

    「サントリー奥大山の天然水」の商圏は中四国圏と近畿圏と東海エリアの一部。今後はフレーバーウォーターの製造を手掛けるなど手数を増やし「特に近畿、大阪中心にブランドの魅力をしっかり伝えていきたい」という。