多様化対応へ輸入ビール アジアで躍進中の戦略商品導入 サッポロビール

サッポロビールは12日に、大手ビール企業カールスバーグ社が製造する「クローネンブルグ1664ブラン」を発売。新しい酒類文化の創造に挑戦する。

投入の背景についてブランド戦略部の小柳竜太郎部長は「国内のビール類市場の9割がピルスナーで占められているが、昨今は若者を中心にクラフトビールがブームになるなど多様化が進んでいる」中で、来年から段階的に実施されるビール減税が追い風になるとみており「もう少し(商品展開の)幅を広げるためにも、ポテンシャルのある海外ブランドを活用しようと考えた」と話す。

同社調査でも、消費者の輸入ビール購入意向は高く、味のバリエーション等を求めていることが示されている。

また、この商品は中国、マレーシアなどのアジア諸国を中心に急激に伸長しており、昨年は前年比157%と躍進。カールスバーグ社は戦略商品と位置付けており、このトレンドを日本にも導入したい考えだ。

酒類事業のグローバル戦略を強化する意味合いもある。カナダの子会社では17年からケベック州で、この商品を含むカールスバーグ社商品を扱っている。「海外の有力ビール会社とのアライアンスを強化しなければ情報戦でも後れを取る。取り組みは必然的だ」(小柳部長)とも語る。

カールスバーグ社も日本市場での売上げを期待していることから、両社の狙いが合致して今回の取り組みに至った形だ。

今回の商品はオレンジピールやシトラスといった柑橘類を用いており「苦みを抑えたフルーティーな味わいで飲みやすい」(ブランド戦略部の原田美佳氏)といった特徴を持つことから、白ワインのようにシーフードやサラダ・フルーツとの相性が良いとする。

ターゲットは20~30代の男女。瓶のまま飲むスタイルを勧める。こだわりをもって展開を図る店舗や飲食店での提供を進める考え。12月にはイベントでサンプリングを行う予定だ。

今後の輸入戦略について、小柳部長は「数アイテムを検討している」と話す。

「クローネンブルグ1664ブラン」は瓶入り330㎖。品目は発泡酒。ALC5%。オープン価格だが、1本270円前後を想定。11月~来年10月の販売計画は3万5千箱(330㎖×24本/箱)。