ボージョレ・ヌーヴォー「まだ健在」アピール 話題喚起へ各社がイベント

今年のボージョレ・ヌーヴォーは21日に解禁、輸入大手各社がイベントなどを開いた。

輸入量は04年にピークを迎え100万箱を超えたがその後下落傾向に転じ、今年は40万箱前後とみられる。フランス本国でもダウントレンド。アサヒビールがイベントに合わせて招いたアンリ・フェッシ社の醸造責任者ローラン・シュヴァリエ氏は「生産者たちも頭を悩ませている。情報を発信しボージョレ・ヌーヴォーがまだ健在だとアピールしたい」と話す。

今年のボージョレ地区では春に霜が降り、夏には雹が降るなどして被害を受け、ぶどうの収量は減った。

気候変動の影響を受けた形だが、キッコーマングループであるテラベールの片岡靖史社長は「生産者たちは気候変動に対して素早く対応して、いかに自分たちの考えるワインを作るか、を考えるべきだと話している」と現地の前向きな姿勢を評価している。

テラベール 片岡靖史社長
テラベール 片岡靖史社長

縮小しているとはいえ、1週間で40万箱前後が動くビッグイベント。「ワインの話題を喚起する重要な場」との認識は市場関係者の間でおおむね共有されており、大手輸入各社はイベントや新商品で話題と需要の喚起を図った。

サントリーワインインターナショナルは、飲み会マッチングサービス「JOIN US」とコラボして東京・恵比寿でカウントダウンイベント「祝・とれたて!解禁ボジョパ」を開催。抽選で選ばれた30人が集まり、初対面同士がヌーヴォーを注ぎ合った。

同社は16年からハロウィンとクリスマスの間のボージョレを楽しむパーティー“ボジョパ”を提案。市場の活性化を目指している。

サントリーのイベント
サントリーのイベント

アサヒビールはメディアやインフルエンサーなどを招いた解禁イベントを開催。シュヴァリエ氏の解説を交えたテイスティングを行った。

今年はボージョレ・ヌーヴォーでは珍しい1500㎖のパウチパックを投入。オペレーション負荷が低くゴミも減ることなどもあり、グラスで提供する飲食店で想定以上の採用という。中味が減るとパックも凹み、空気に触れる面積が少ないことから新鮮な状態を保ちやすいという。シュヴァリエ氏は「2年ほどかけて検討した。評価が高ければ毎年デザインを変えて発売したい」と語る。

アサヒビール「ボージョレ・ヌーヴォ2019 パウチパック」
アサヒビール「ボージョレ・ヌーヴォ2019 パウチパック」

キッコーマンもテラベールが輸入するヌーヴォーや、グループの日本ワインなどを提供する「ワインを楽しむ会」を開き、原酒をブレンドして自分だけのオリジナルワインを作る新しいサービス「ワイン ブレンド パレット」も紹介した。

サッポロライオンでは21日から一部を除く全国のサッポロライオンチェーンで「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー2019」を発売している。