日本アクセス 乾物乾麺の市場活性化へ AK研、成功事例を共有

日本アクセスは5日、本社で「第1回アクセス乾物乾麺市場開発研究会」(AK研)講演会を開催した。AK研参加の乾物・乾麺メーカーや調味料メーカー92社、102人が出席した。

冒頭あいさつした中村洋幸取締役常務執行役員商品統括・マーケティング管掌は「日本の伝統食である乾物乾麺の価値を伝え、メーカー各社の商品拡販と市場の底上げにつなげていきたい。先般の乾物乾麺の展示会でも、多くの小売業から提案内容に高い評価をいただくことができた。当社では日本の食文化である乾物乾麺を守り、広げていくという使命感を持って取り組んでおり、乾物乾麺MD部は営業部隊と連携して小売業に提案してきた歴史があり、さまざまな企画提案を小売業に最短距離で持っていくことができる。メーカー各社との取り組みをさらに深め、卸としての販売力、提案を強化し、大きなシナジーを創出していきたい」と語った。

講演会に先立って行われた上期の活動報告では「生鮮デリカ」「外食」「原料販売」「ネット販売」「海外市場」「販促企画」など各部会の成功事例を紹介。生鮮デリカでは、量販惣菜において海外原料から南九州産の切干大根に切り替えが進んだ事例や、大手居酒屋チェーンで乾麺の稲庭うどんが採用された事例などを披露した。

量販惣菜の事例では、天日干しで旨味とミネラル分をアップした国産の切干大根に切り替えたことで商品価値の向上と単価アップによって販売が伸長。オペレーションが課題だった外食シーンの乾麺提案では、常温保存可能でゆで時間が短く、乾麺にしかない稲庭の価値が評価され、ご当地麺の展開が広がっている。

そのほか、海外市場では日本食ブームと安全安心な日本ブランドが評価され、アジア向けに色物の乾麺が好評なことや、加工原料向けの取り組み拡大、西日本でそばの提案による乾麺売場の拡充、関東地区における大手調味料メーカーとのクロスMDによる乾物乾麺企画などの事例を紹介した。

講演会では、味の素・東京支社家庭用第一グループが秋冬の乾物・乾麺拡売企画「YES! We CAN BUTSU,CANMEN~乾物・乾麺があれば何でもできる」の取り組みを説明。

「乾物は偉大」と語る野菜料理家の庄司いずみさん
「乾物は偉大」と語る野菜料理家の庄司いずみさん

続いて、野菜料理家の庄司いずみさんが「おいしくカンタン!もどさず使う乾物料理のテクニック」をテーマに講演。「乾物は偉大な食材」としたうえで、「水戻し不要で使えることや、和食以外にもバリエーションがあることを伝えていくことが大事」と市場活性化に向けたヒントを紹介した。

日本アクセスの西潟修治乾物乾麺MD部長は「大手調味料メーカーと乾物乾麺とのクロスMDや、デリカ・原料販売・海外など、さまざまな展開を広げていく。原料や製法など、乾物乾麺の価値を発信していくことも重要で、具体的なビジネスにつながる提案に努めていく」と語った。

なお、今上期のアクセスの乾物乾麺カテゴリーの実績は前期比7%増。乾物10・6%増、乾麺0.6%増。乾物は市場平均を大きく上回り、乾麺も冷夏で市場全体が苦戦する中で前年をクリアした。