令和最初のおせちは“集いとごちそう”テーマに 紀文食品

紀文食品は6日、本社でメディア向け正月商品説明会を開催した。令和最初のおせち商戦が約1か月半後に迫ってきたが、これまでの経緯や現代のおせち事情など、同社の今年の商品政策を通して約30社のメディアに向けてプレゼンした。

冒頭に寺山雅彦執行役員事業企画室長があいさつ。「今年度のおせち商戦は9月の流通さま向け紀文正月フォーラム開催から実質的なスタートを切った。このフォーラムではいわれ訴求や早めの店頭化などを提案してきた。本年度のキーワードは“集いとごちそう”となっており、各得意さまと商談を続けている。本日はそうした内容をご説明させていただく」と述べた。

堀内慎也部長(紀文食品)
堀内慎也部長(紀文食品)

続いて堀内慎也事業企画室正月商品ユニット部長が「正月商戦への取り組み」で登壇。まず同社調査では昨年度(今年19年正月向け)のおせち料理用意率は54.3%で前年増、正月に親族で集った人も78.4%で前年増となった。これは正月休日が9連休の人が多く、前年度の6連休より帰省する人が多かったと分析している。各年代のおせち喫食率も20代から50代まで前年より増えていることからも分かる。

このことから“集い”がおせちの継承・継続に重要な意義を持っているとして、近年のおせち料理に対する時短・簡便志向も取り入れた食卓提案を行う。具体的には3世代の集いを前提として子供向け商品(寿中華まんセット、半熟煮玉子)の拡充や、ごちそう商品として「鮑の旨煮」「北海道産帆立の白ワイン煮」の発売など。ほかにも“切れてる”蒲鉾や伊達巻が入ったセット商品なども新規ユーザーの取り込みに対応している。また、おせちロイヤルユーザー向けには国産ニーズに対応した甘鯛入りの紅白蒲鉾や伊達巻のラインアップを強化して臨む。

続いて登壇したのは同じく正月商品ユニット部の名古田のぞみ氏。同社の09年からの取り組みを紹介。「お正月ニッポンプロジェクト活動」から「はじめてのおせち」や「おせち新党」まで、同社ほどおせち文化継承に注力している企業はないほどの実績を披露した。もちろんおせちNBメーカーという立場もあるだろうが、節目を大事にしてきた日本人の一番大切な節目料理(元旦のおせち)であるだけに用意率の向上を期待したい。

説明会後半ではデモンストレーションとして蒲鉾の飾り切りの実演、各おせち商品の展示・試食、質疑応答を経て終了した。