西日本の即席麺メーカー 値上げ、特需で反動顕在化 年末商戦で浮上狙う

6月1日から値上げに踏み切った即席麺業界では、全国的にオープンプライス商品が伸長し、NBが苦戦する傾向にある。西日本に拠点を置く即席麺メーカーでは全国同様の流れながら、6月の低温と9月の残暑、また昨年西日本を襲った大型台風の特需の反動と地域独自の影響が表れ、やや厳しさが感じられた。ボリュームゾーンの年末に向けては、新製品や主力商品の強化で巻き返しと売上拡大を目指す。

エースコック(大阪)は、1~9月第3四半期は苦戦した。価格改定前に大きく盛り上がらず、また期初の暖冬や前年の反動でマーケット全体が冷え込み、同社も市場同様に影響を受けた格好。なお海外事業はベトナムの売上げが過去最高で推移し国内事業を下支えした。

商品別ではCVSが主流の「タテロング」が好調に動いたほか、オープンプライスのミニカップが健闘。また「スープはるさめ」は、主食との相性の良さや味わいが人気で値上げ後も堅調。外部環境に左右されにくい強さがうかがえた。

年末に向けては「ラーメンモッチッチ」「スープはるさめ」「スーパーカップMAX」の“3段ロケット”で巻き返す方針。女性を主要ターゲットにした「モッチッチ」は、既存のたて型カップ焼きそばに続き、10月7日から大型新製品「ラーメンモッチッチ」を新発売。新CMキャラクターには女優の菜々緒を採用。年末までに3千GRPを出稿し、全スポットに訴求を強化する。加えてブラッシュアップした「スープはるさめ」「スーパーカップMAX」も新CMに変更し拡販に注力する。

イトメン(兵庫)は、4~9月上半期は前年比4%増で折り返した。大型連休や値上げ前の4~5月に飛躍的に伸びた。商品別では袋104%、カップ100%となり、PBやOEMは減少したものの、主力商品「チャンポンめん」群が104%で全体を牽引した。

「チャンポンめん」は、限定姉妹品第3弾の「ホワイト」を9月に投入。役員自ら出演した動画やSNSが話題となり、10月早々に完売。シリーズの底上げに寄与した。

10月下旬より出荷分のレギュラー5食パックでは、恒例の300万食限定キャンペーンを実施。来年3月末までの応募で1千人に、同社商品詰め合わせ「おかんの仕送り」を進呈し、盛り上げる。

徳島製粉の10月期即席麺事業は増収で着地する見込み。GW前の出荷の反動で5月が苦戦したものの、その後は盛り返した。6月は販売の55%を占める「金ちゃんヌードル」はじめ値上げを実施したが、改定率が小幅で逆に追い風になった。

秋は主力商品群を継続強化するとともに、秋冬限定「金ちゃん鍋焼うどん」5品を揃え、最需要期に向けて拡販していく。