ギリシャヨーグルト 中大容量商品が登場 価値訴求で市場拡大なるか

「数年後には300億円市場も期待できる」(メーカー)とされ、機能性ヨーグルトとともに市場の牽引役が期待されたギリシャ(水切り)ヨーグルトは、その潜在的な成長性とは裏腹に市場がシュリンクしている。これまで森永乳業、ダノンジャパン、明治や小売のイオンなどが参入しているが、価格やギリシャ(水切り)ヨーグルトの特徴である「栄養」「高たんぱく」「低脂肪」「おいしさ」といった価値が伝え切れず、伸び悩んでいるのが現状だ。

そうした状況下、下期のギリシャ(水切り)ヨーグルト市場には、森永乳業が中容量タイプ「ギリシャヨーグルト パルテノ プレーン砂糖不使用220g」を投入したほか、国分フードクリエイトと古谷乳業が大容量タイプ(400g)の「グリーク プロテイン ヨーグルト」(税別300円)を共同開発し9月2日から発売するなど、ギリシャ(水切り)ヨーグルト拡大のカギとされた栄養面を訴求した中大容量タイプの商品が相次ぎ登場。

「シェアや少量使いといった新たな食シーンで活用してもらいギリシャヨーグルトの裾野拡大を目指す」(森永乳業)、「健康や理想の身体づくりのために運動をする方、たんぱく質を意識的に摂取したい方がターゲット」(国分フードクリエイト)という狙いだ。

今年4月には、大手小売のドン・キホーテが、予防ヘルスケアとAIテクノロジー(人工知能)に特化したヘルステックベンチャーのFiNCテクノロジーズとコラボレーションして開発した飲むギリシャヨーグルト「TAKE Greek(テイク グリーク)」を発売している。

「これまでなかった価値。メーカーが作らないならば自分たちで作るという考えのもと開発し、アンバサダーの声を形にした。SNSプロモーションなどを通じ、美容や健康に興味を持つユーザーに商品をダイレクトにアピールする」(同社)といったように、ギリシャ(水切り)ヨーグルトでの新たな取り組みが続々登場している。

超高齢化社会の到来を受け、予防医学や健康寿命延伸への関心が広がっていることも背景に、たんぱく質へのニーズや認知が高まっている。中大容量、ドリンクタイプといった新提案商品が登場していることで、ギリシャ(水切り)ヨーグルトの再評価が期待される。