とろみ付きのお茶漬け 介護施設で試食会 “いつもの味をいつまでも” 永谷園

永谷園は7月29日、やがわデイサービスセンター(東京都国立市)で介護食品として発売している「やさしいとろみのお茶づけ海苔」「同あさげ」の試食イベントを開催した。

同社は昨年10月末から両品をドラッグストアや調剤薬局で先行発売しており“いつもの味をいつまでも”をコンセプトに「お茶づけ海苔」「あさげ」の本来の味を守りつつ、嚥下・咀嚼に配慮したやさしいとろみ付きの商品を新発売した。

商品パッケージはとろみを想起させる大きな曲線や分かりやすい開け口表示などのデザインが評価され、「2019JPC(ジャパンパッケージコンペティション)」の「和食部門賞」も受賞している。

当日は午後2時30分のおやつの時間に併せて試食会を実施し、同社のお茶づけカーも登場して盛り上げた。また、力士の遠藤関のパネルも持参して記念撮影会も開催されるなど楽しいおやつ時間を提供した。

約30人の参加者は小型容器に入ったとろみのついたお茶づけ海苔やあさげを食べて「おいしい」「食べやすい」など感想を述べ合うなど好評だった。

営業本部健康食品営業部 大隅聖子部長の話

「くらしの和漢」も地道にユーザーを獲得して伸ばしている。薬膳市場も掘り下げているが、10月末に介護食品市場に参入した。とても難しい市場だと思っているが、2つほどやりたいことがある。1つは永谷園として“いつもの味をいつまでも”のコンセプトで作った商品がむしろおいしくなるかもしれないということ。そうした商品を提供して喜んでもらいたい。

実際にとろみを入れると塩分が控えられるがよりおいしくなるし、香りはとろみで抜けてしまうが抹茶を増量しておいしくなっている。もう1つは売場を明るくしたい。暗いわけではないが、あまり知られていない。

本日はお茶づけカーを連れてきているが、これはもともと若い人向けの施策だった。これからは介護施設などでイベントとして登場させることも良いと思っている。商品的には栄養価を高くするなど課題はさまざまある。また、これら発売品も月間100店ほど各小売店で導入を増やしている。在宅介護市場の中で覚悟を持って頑張っていきたいと思っている」と語った。

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