氷糖商戦 令和初戦は黒星 青梅不調で予想下回る

令和最初の梅酒・梅シロップ向けの氷糖商戦は前年マイナスで終わった。青梅が事前予想では質、量共に前年並みだったが、いざ本番(6月)になると雨不足で実は小振り。量も少なめで加えて和歌山に次ぐ青梅産地である群馬県では雹(ひょう)被害も発生して、出荷そのものが大幅減になるケースもあった。今年は2月にテレビ番組で「いちご酢」が紹介され、氷糖販売は幸先よいスタートだったが期待通りのシーズンとはならなかった。

昨年が3年ぶりの勝ち越しで年間生産量も安定圏の1万5千tに戻すなど好結果。これまでも好不調が3~4年周期で巡っていたことを考えると、今年も継続してプラス着地になることも十分予想された。しかし、氷糖メーカー上位3社(中日本氷糖、鳳氷糖、日新製糖)が揃ってマイナス着地。主な要因は青梅の不調だ。

昨今の天候不順は青梅頼みの氷糖商戦にとっては悩ましいもの。青梅も主産地以外に各県の“地場梅”も売場を補完する役目を果たすが、今年はそれも少なかったようだ。昨年は地場梅が豊富に流通し、余るとお裾分けで広く各家庭に行き渡っていた。

また、雹被害も想定外。青梅だけでなくブドウ、さくらんぼなども被害を受けたようで、見た目を気にする青梅にとっては致命的だった。

来シーズンに挽回を期待するしかないが、氷糖の年間需要開拓も続けられている。あんこ向けやアイス向けも評価が高く継続的に供給されており、特に今2月にテレビ番組で紹介された「いちご酢」で各氷糖メーカーの販売量が1.5~2倍に膨らむなど効果抜群だった。中型や小型のおしゃれなビンに漬け込んで出来上がりを楽しめる果実漬けの魅力を、特にSNSで発信していくことが効果的な普及活動となっている。青梅頼みの市場構図はしばらく変わらないが、新たな果実漬け需要も増えている。