ドリンク剤、海外に食指 国内では美容飲料に期待 ダイドーグループHD

ダイドーグループホールディングスの100%出資子会社の大同薬品工業は10日、群馬県館林市に関東工場を竣工し、2020年春からの稼働を目指している。新工場建設にあたっては約60億円を投資したが、「大同薬品工業は受託に特化し、事業としてグループの中でも比較的安定している。ドリンク剤は利益率が高く、今後、しっかりと事業展開すれば確実に回収できる」とダイドーグループHD髙松富也社長は自信を示している。

同社は現在、奈良第1工場、第2工場で年間3億5千万本のドリンク剤を製造しており、関東工場の生産能力1億5千万本を加えると年間5億本となり世界最大級の受託ドリンク剤生産体制となる。しかも「国内でドリンク剤を委託に回している量は約6億本あると言われており、当社には5億本キャパがあるため、ほぼ独壇場になる」。

ドリンク剤は、大手の医薬品メーカーや化粧品メーカーはしっかりした開発体制を自社にもっており、決まったものを大同薬品が製造しているが、「今後は美容飲料などに参入を計画している企業も多く、こうした企業に開発ノウハウ等を提供し開発提案型の営業をしていけば、ドリンク剤市場自体の伸びが期待できる」と語っている。

また、同社は「海外展開も視野に入れている」。ダイドーグループHDの資本業務提携先である台湾の大江生醫股份有限公司(TCI)との協業効果により、中国市場向け美容系ドリンクが着実に伸びており、今第2四半期も受注増となった。中国からの観光客が日本でドリンク剤を購入し、自国に戻って消費するケースも増えており、海外市場への期待感も大きい。