酒米「白鶴錦」の集い 蔵元8社と意見交換会 白鶴酒造

白鶴酒造は3、4の2日間、独自で交配した酒米「白鶴錦」を使う蔵元と交流する「白鶴錦 蔵元の集い2019」を開催。蔵元8社の代表と同社役員、JA兵庫西の技術者など、生産、開発、品質管理、普及に携わる関係者が一堂に会した。

「若い世代や海外のファンの要望にも応えられる日本酒を、と創意工夫されているメンバーが集まって有意義な意見交換を行いたい」(嘉納健二社長)と昨年に続いて実施。3日は兵庫県佐用町の圃場を視察。4日は神戸市灘区の本社にて、白鶴錦の最新研究報告、醸造特性についての意見交換会、合同きき酒会などを行った。

「白鶴錦」は高品質の酒米として知られる「山田錦」の弟分にあたり、山田錦同様に母「山田穂」と父「渡船」から誕生した。白鶴酒造が1995年から交配育種を開始。800の候補の中から優良品種の選抜を行い、その最高米を2007年に品種登録した。15年に設立した農業法人「白鶴ファーム」では本格的に自社栽培も開始。この秋に収穫する19年度の生産量は、兵庫県を中心に8千俵(480t)の見込みだ。

白鶴錦は山田錦と比べ「粗たんぱくが少なくアミノ酸が低いので、雑味少なくきれいな酒を造りたい、高級アルコールを下げたい時に適正」「酢酸エステルは高くなる傾向があり、フルーティなフレーバーを強調したい時に適する」「ホワイトキャンバス効果があるので、輪郭と色彩がはっきりした酒を造るのに向いている」など醸造特性がある。

現在、白鶴錦を使用した商品は同社の「超特撰 白鶴 天空 純米大吟醸 白鶴錦」「超特撰 白鶴 純米大吟醸 白鶴錦」はじめ、高木酒造(十四代)、澄川酒造場(東洋美人)、五町田酒造(東一)、清水清三郎商店(作)、相原酒造(雨後の月)など有力蔵元も加わり11社に拡大している。