注目されるイタリア野菜 ピッツァ用チーズも増加

外食にすっかり溶け込んだイタリアン。この背景にはパスタの浸透やトマトソースの多様化、そして味つけに欠かせないオリーブオイルの存在などが挙げられ、チーズや生ハム、オリーブ、アンチョビ、エスプレッソコーヒー、ジュース、バルサミコ酢など脇役もメニューを演出している。

9、10の両日、都立産業貿易センター台東館で開催されたイタリア料理専門展「第9回ACCI Gusto2019」には、イタリアンレストランやカフェ、バール、ダイニングなどに欠かせない食材や飲料、機器などが一堂に展示され、イタリアンの健在ぶりを示した。

訪日外国人が増える中で、イタリアンレストランでもベジタリアンやオーガニック、ヴィーガンメニューを取り入れる店が増えており、イタリア料理専門展でもそれらの出展が目立った。ベジタリアン対象にイタリアン野菜が注目されているのもそのためだ。

イタリアン野菜にはフェンネルやサボイキャベツ、ラディッキオなど普段あまり見かけない野菜から、国産の無農薬・減農薬野菜、機能性野菜など色とりどりの野菜がメニューに添えられ、むしろ野菜が主役のメニューも増えている。

来年の東京オリンピック・パラリンピック後も外国人によるベジタリアンやヴィーガン、オーガニック需要が顕在化すると予測する向きもあることから、イタリアンレストランもその対応を急いでいる。

ナポリ風、ローマ風などピッツァメニューが多様化する中で、イタリアンチーズも注目の食材となっている。日・EU経済連携協定が発効される中でイタリア産チーズの輸入量も増加。今年上半期のイタリアからのチーズ輸入量は前年比21・3%増の580万kgを記録した。この背景には、外食によるピッツァ人気もある。

外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」調べの今年8月の外食市場は、全国的に前年に比べて雨の日が多く、特に西日本では日照時間も少なかったが、主要16業態の中で「イタリアン・フレンチ料理店」が前年8月に比べて20億円の売上増となり、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」とともにプラスだった。