持続可能な生産が課題 全日本コーヒー協会 横山敬一会長

ロンドン宣言を採択

国際コーヒー機関(ICO)によると、2018/19年度(18年10月~19年10月)の世界のコーヒー生産量は消費量を496万袋上回る見込みで、17/18年度も生産過剰であったことから2年累計の生産過剰は700万袋に上り、コーヒー価格低迷の主因になっている。

コーヒー低価格の問題を世界で共有すべく、9月23日にロンドンで開かれた「第1回CEO&グローバルリーダーズフォーラム」では「ロンドン宣言」が採択され、世界中の主要なコーヒー関係者らが持続可能な生産への決意を新たにした。

国際価格下落し中米・アフリカに影響

同フォーラムに出席した全日本コーヒー協会の横山敬一会長は9月28日、第4回「Life with Coffee フォトコンテスト 2019」表彰式・イベントで囲み取材に応じ、「価格は過去にも乱高下しているが、今回は長く続いているのが問題」と語った。

18年10月から19年7月までに、世界消費量は前年同期比2.1%増の1億6千677万袋を記録する一方、世界生産量はブラジルの大増産で3.9%増えて消費量を上回った。

輸入量はブラジルが38.4%増の3千183万袋、コロンビアが7.1%増の1千52万袋となった反面、ホンジュラスは2.3%減の629万袋、ウガンダは3.1%減の360万袋となった。

「一番の問題は経済合理性から低価格な状況が続いていることにある。中米やアフリカの農家は疲弊していると聞く。中米では昨年、移民・難民の大移動もあり、コーヒーからの転作などさまざまな問題が起こっている」という。

ICOはサイト上で、コミュニティーを結成しコーヒー農家の生活賃金を求める「#coffeepledge」への署名を呼びかけ、100万の署名獲得を目標にしている。同サイトでは、ルワンダの生産者の様子を描いたビデオも公開している。

今後、ICOを支援する全日本コーヒー協会でも、世界第4位の消費大国としてサステナブルな生産に向けた啓発活動などを実施していく構えだ。