心を贈る新ギフトが続々 「コラボ」と「生産者」を新機軸に 味の素AGF

味の素AGF社(AGF)は今歳暮期を皮切りにギフトの新戦略を遂行していく。中元・歳暮ギフト市場は縮小傾向にあるもののその市場規模は大きく、中元・歳暮以外にも手土産や誕生日といった通年のさまざまな贈答機会に拡大余地があることが背景。

矢野経済研究所調べによると、18年中元・歳暮ギフト市場規模は1兆7千億円、同市場に母の日や父の日などを含めた18年国内ギフト市場規模は10兆5千610億円を見込む。主に親、子供、友人などへのパーソナル・カジュアルギフト需要が拡大基調にあるとみている。

9月27日本社でAGFの品田英明社長は「ギフトは、久しい方やお世話になっている方に心を贈るもの。すべてのギフト市場に向けてわれわれのこだわりのギフトを積極的に出していく」と意欲をのぞかせる。

品田英明社長(味の素AGF)
品田英明社長(味の素AGF)

ギフトは今後、コラボと生産者を明確に打ち出して展開される。

「1つはアライアンスで、心を贈るお手伝いに貢献できるのであればさまざまな企業さまや生産者さまと組んでいく。もう1つがコーヒー生産者さまとのつながりで、われわれはサステナブルな生産を支援する活動に取り組んでいる」と述べる。

後者のコーヒー生産者の顔がみえるギフトとして今歳暮期から発売されるのが「AGF〈グランテージ〉ドリップコーヒーギフト」。同ギフトにアソートされる4種のシングルオリジンドリップコーヒーの一つに、ブラジル・バウ農園のAGF専用エリアで収穫された「ブラジル」がある。

古賀大三郎部長(味の素AGF)
古賀大三郎部長(味の素AGF)

同農園オーナーのフクダトミオ氏は、かつて勤務した日本企業で学んだ改善と5S(管理・整頓・清掃・清潔・しつけ)に基づいて日々品質改善と増産に取り組み、液肥にブラジル味の素社が提供する「アジフォルアミノガード」を使用している。

これらの情報は味の素ダイレクトマーケティング部が作成した冊子ほか、BSのTVCMやホームページで伝えていく。

この活動について、古賀大三郎リテールビジネス部長は「ストーリーや製品が持つ背景にご興味を持たれる生活者が増えていることが一番のポイント」と指摘する。

「Ça va(サヴァ)?缶」と「AJNOMOTOオリーブオイル エクストラバージン」の詰め合わせ
「Ça va(サヴァ)?缶」と「AJNOMOTOオリーブオイル エクストラバージン」の詰め合わせ

他社と組んだコラボギフトとしては、北海道で喫茶店「森彦」などを営むアトリエ・モリヒコと共同開発した「森彦の時間 レギュラーコーヒーギフト」、岩手県産のサバ缶「Ça va(サヴァ)?缶」と「AJINOMOTOオリーブオイル エクストラバージン」を詰め合わせたギフト、太田油脂が原料供給する「えごま油&アマ二油ギフト」が挙げられる。

この中で、サバ缶とオリーブオイルのコラボギフトについて瀧川直美リテールビジネス部ギフト開発グループ長は「初の食品とのアソートギフトで、サバ缶はラグビーワールドカップ2019が開催される釜石市で生産されている。東日本大震災から9年目といった情報もお伝えすることで風化防止に少しでも貢献していきたい」と説明する。

瀧川直美グループ長(味の素AGF)
瀧川直美グループ長(味の素AGF)

そのほか自家需要向けのスティックギフトや「クノール」のプレミアムスープギフト、「具たっぷり味噌汁」と「クノール」を詰め合わせたギフトなどを続々と新発売する。

スティックギフトは自家需要向けや「ブレンディカフェラトリー」のプレミアムタイプ以外に、中元ギフトで好評だった5千円の引き出し型BOXも3種の冬季限定フレーバーを入れるなどして装いを新たに発売する。「ブレンディ」スティックの地域限定お土産ギフトにも注力していく。同ギフトは、新コンセプトの下、昨年10月末に展開開始し現在16アイテム(16エリア)を展開。この中で今年発売した「加賀棒ほうじ茶オレ」と「愛媛伊予柑ティー」が好評を博しているという。

太田油脂が原料供給する「えごま油&アマ二油ギフト」
太田油脂が原料供給する「えごま油&アマ二油ギフト」