ワイン選びに「基準値」 大丸心斎橋店が初導入

人それぞれ好みや感じ方が違うワインに「基準値」をもうけ、商品選びの判断材料にしてもらおうと、大阪の大丸心斎橋店本店ワイン売り場で、新たな取り組みがスタートした。

座標軸になるのはその名も「基準のワイン」。来店客がこれを試飲し、自分の好みが基準よりも「甘口」か「辛口」か、「軽やか」か「濃厚」かを判断する。店内に品揃えされた約500種類のワインは、あらかじめ官能検査で味覚が区分されていて、タブレットのチャートから好みに近いワインを探すことができる。商品の選択肢が多い場合は、価格で絞ることも可能だ。

基準値を決めるために、一般社団法人酒類総合情報センターが九州大学と共同で、世の中に流通するワインを調査。味覚センサーを使って酸味、甘み、苦み、渋み、果実味、複雑さ、余韻の7つの項目からワインの官能検査を行い、平均値を算出した。このシステムを企画する酒ラボが、その味わいをイメージした「基準のワイン」を、海外の醸造所に委託生産している。

白ワイン、赤ワインの2種類あり、現在、白はチリ産のシャルドネ、赤はスペイン産のテンプラニーニョ主体で造られている。12月から本格リリースする計画で、より平均値に近いフランス産へのリニューアルも進めている。価格は1本1千500円で販売。ワイン導入を条件に、チャートアプリを無償提供する。

ワインへの深い知識が不要になるため、販売店にとっても顧客サービスの向上や人手不足対策につながる。大丸では心斎橋店を皮切りに、12月から他店舗で同システムを展開。また西友やイトーヨーカ堂でもテスト運用を始めている。