新たな出会いの場アマンド 六本木と地方の食を結びコラボ新局面

六本木交差点に面して往時は待ち合わせの場所としても知られるアマンド六本木店。東京オリンピックが開かれた1964年の開業から55年の歳月を経た現在、待ち合わせとしての利用は減り、新たなマッチングの場所として注目を集めつつある。

その旗振り役はアマンドの茂田優社長。16年1月29日の現職就任以降、しばらくして打ち出されたのが企業とのコラボ企画。これまでに、高級百貨店チェーンやゲームアプリ企業など食品以外の企業とも組み、六本木交差点の地の利を生かして数々のプロモーションを実施してきた。

その手応えについて20日同店で発表会に臨んだ茂田社長は「喫茶以外の新たなお客さまが訪れるようになり『なぜ、このようなことをしているの』と驚かれる。六本木のお客さまはそのような驚きを求められているように思う」と語る。

目下、コラボしているのがJA全農ふくれん。果実を中心に福岡県産の旬の素材を使用したメニューを提供、「ふくおかブランド」食材のPRに協力するとともに「もう一度、アマンド六本木店に足を運んでいただくきっかけにしていく」。

今回のコラボは地方創生も視野に入れたという点で初の取り組みとなる。

「地方と六本木のハブとなる新しいランドマークの役割を地方の方と果たしていきたい。その1弾がJA全農ふくれんさまとのコラボになる」と説明する。

訪れるたびに“次は何?”の驚き

(左から)金井瞳選手、茂田優社長(アマンド)、高津剛所長(JA全農ふくれん)
(左から)金井瞳選手、茂田優社長(アマンド)、高津剛所長(JA全農ふくれん)

来年2月29日を期限に、月ごとにメニューを変更するほか店内でのさまざまなプロモーションを予定し、「訪れるたびに『次は何?』と新たな驚きを感じてもらえるようにしていく」。

第1弾メニューは福岡いちじくオリジナル新品種「博多とよみつひめ」と酸味・甘みのバランスの取れた「蓬莱柿(ほうらいし)」の2種のいちじくを使ったパフェとシェイクで、ともに税抜1千円で販売している。

喫茶文化の啓発を活動のひとつの柱に掲げていることから、デザート全般は「アマンド昭和パーラー」、フード全般は「アマンド昭和食堂」のコンセプトが底流にある。

販促物で道行く人にも「ふくおかブランド」食材をアピール(アマンド六本木店/JA全農ふくれん)
販促物で道行く人にも「ふくおかブランド」食材をアピール(アマンド六本木店/JA全農ふくれん)

プロモーションはメニューと連動した食材のディスプレイや販促物による訴求ほか、福岡県産素材のサンプリングやイベントを実施していく。

同店は来年、2度目の東京オリンピックイヤーを迎えることから、さまざまなアスリートをアマンドのアンバサダーに起用する。最初の起用は元・女子走高跳の金井瞳さんで10月のメニューを監修する。

JA全農ふくれんの高津剛園芸部東京営業所長は「福岡県産の旬の果実・野菜を使ったメニューを食べてもらって魅力を拡散してもらいたい」と期待を寄せる。