アマゾンジャパン、酒類事業5年で約10倍 品揃えとサービスを充実

アマゾンジャパンの酒類事業は好調な伸長を続けている。

14年の酒類事業開始以来、昨年までに売上げは約10倍、カスタマー数も約5倍にまで成長。新規・既存顧客ともに増加を続けている。また缶ビール箱などの重くかさ張る商品をECで購入するパターンも増加。酒類のEC化をアマゾンが牽引しているという。

前田宏消費財事業本部統轄事業本部長バイスプレジデントはその要因を品揃えとサービスの充実だとみる。

「母の日」や「バレンタイン」といった催事では酒のギフト品を充実させることで新規顧客の獲得に成功しているとする。

アマゾンでしか買えない品揃えにも注力し、メーカーとの共同企画商品や、直輸入ワインも提供。昨年は400点を超えるアマゾン限定商品を発売した。また16年にはECとして初めてオンデマンドソムリエサービスを開始。ソムリエが電話やメールでワインに関する相談に応えるなどのサービスも行っている。

17年7月からは「定期おトク便」で酒類購入が可能となり、昨年は前年比約5倍に成長。現在ではアマゾンで酒類を購入する人の10人に1人が利用する。

ただ、ECは品揃えが多いため埋没する商品も多い。また酒類や化粧品などの高額なものは、実際に試す機会がなければ購入には結び付きにくい。オンラインだけでなく、オフラインでの実体験でもより知ってもらう取り組みを行っている。

18~23日には東京・天王洲で「Amazon Bar~Tasting Fest~」を開催。全9カテゴリー720種類の試飲を提供した。好みの酒を見つけやすい仕掛けも施した。東京での開催だが「将来的には地方での開催も考えたい」(前田氏)と話す。

オープン時のイベントには俳優の別所哲也さん、フリーアナウンサーの宇垣美里さんが招かれ試飲を体験。別所さんは「物語がある酒の背景や歴史も感じてほしい」と語った。