日本人の食志向変化を先取り「ヴィーガンヌードル」 ヤマダイ 森田和樹取締役に聞く

「この商品は日本人の食志向の変化の先取りと位置付けている」。ヤマダイは9月9日からヴィーガン料理店「 T’sレストラン」などを展開するTOKYO- T’s(下川祠左都代表取締役)と開発したカップ麺「VEGAN NOODLES(ヴィーガンヌードル)担担麺/酸辣湯麺」(各税別190円)を発売する。「麺」「スープ」「具材」のすべてについて「動物性食材」「化学調味料」「アルコール」不使用としたカップ麺は業界唯一。

ヤマダイで商品開発を統括する森田和樹取締役が、商品開発の経緯や狙いについて語った。

森田取締役の話

当社と T’sレストランの歴史は4年前に遡る。当社の女性開発担当者が東京駅で行列を見つけた。それが T’sレストラン( T’sたんたん東京駅京葉ストリート店)だった。そこで食べた担担麺に深く感動し、ぜひ、商品化したいと社長に訴えたことで開発がスタートした。TOKYO- T’sの下川さんからアドバイスをいただき、2015年に商品化したのが最初。動物性食材をまったく使わないカップ麺は、当時、業界初ということで話題になった。外国の方にも知っていただけるよう、昨年のリニューアルでは商品説明と調理方法の英字表記を加えた。

そして今回、「VEGAN NOODLES」として発売することになった。現在は10か国以上に輸出もされている。

「VEGAN NOODLES」は日本人の食志向の変化の先取りと位置付けている。カップ麺メーンユーザーだけでなく、高感度なライフスタイルの方々への付加価値の提供もこれからの課題だが、従来の「健康志向」から一歩進み、「ベジタリアン」「ヴィーガン」という言葉が一般的になってきたと感じている。実際、完全なベジタリアンやヴィーガンでなくても、動物性食材を無理のない範囲で減らそうとしている方が増えていることも分かっている。

二つ目がグローバル化の先取りだ。カップ麺は日本で生まれたが、今や日本だけでなく、世界中で愛される食品になった。その中でも非常に増えているのがムスリム(イスラム教徒)の方だ。多くのカップ麺は、賞味期限を長くするためアルコールを添加している。

ムスリムの方は(宗教上の理由により)アルコールを使ったものは食べられないが、特別な製法により、アルコールを使用しなくても品質保持ができるノンアルコールの商品開発に成功した。

訪日外国人の数は年々増加しており、イスラム教圏からの訪日者数は2ケタ増が続いている。「VEGAN NOODLES」の可能性はかなり広いのでないかと考えている。