日本産ホップ、価値向上へ 「フレッシュホップフェスト」11月末まで開催

スプリングバレーブルワリー(SVB)はこのほど、9月1日から11月30日の約3か月間にわたり全国で「フレッシュホップフェスト2019」を開催すると発表した。

「フレッシュホップフェスト」はその年に収穫したばかりの日本産ホップを使ったクラフトビールの香りを楽しむイベントで、今回はSVBや日本ビアジャーナリスト協会のほか全国のクラフトブルワリー81社、ホップ生産者、各地の販売店や飲食店が参画。ホップ生産者とビールの作り手、飲食店、飲み手をつなぐことを目的に開催し、今年で5回目となる。年々賛同の輪は広がり、参加飲食店はともに昨年の約1・5倍の1千500店舗以上に増える見通しだ。

日本国内でのクラフトビール認知率は19年6月現在で90%を超え、クラフトブルワリーの数も381社と3年前の1・5倍に増えるなど、わが国ではクラフトビールへの関心が高まっている。同時に原材料となるホップについても海外産にはない“香り”を特徴とした「日本産ホップ」が注目を集めている。

SVBのマスターブリュワー田山智弘氏によると「クラフトビールに興味を持つ日本人が増える一方、後継者不足により日本産ホップの生産量は減少傾向で、直近10年で半減している」という。そのため、SVBは日本産ホップの価値を消費者やブルワリーに知ってもらうべく日本ビアジャーナリスト協会らとともに同イベントの開催や、ブリュワーに対して醸造ノウハウを提供するセミナーなどを実施してきた。

引き続き同社では「SOCIAL BREWERY」をテーマに掲げ、日本産ホップのブランド化や栽培支援や生産者との連携、京都産原料100%ビールプロジェクトなどを通じた社会的な取り組みに注力する方針だ。

SVBからは、10月3日から岩手県遠野産のホップ「IBUKI(いぶき)」を使って醸造した「SPRING VALLEY BREWERY Hop Fest」をSVB各店舗で提供するほか、キリンオンラインショップDRINXではびん商品も発売。15日からは「Tap Marche(タップ・マルシェ)」でも数量限定で販売する。

また同日から木内酒造が日本産フレッシュホップで作った「常陸野ネストHop Fest 2019」も「タップ・マルシェ」設置飲食店の一部店舗で数量限定発売。いずれも「フレッシュホップフェスト2019」の開催に合わせて展開する。さらにキリンビールでも10月29日に遠野産のとれたてホップを用いた「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売し、日本産ホップの魅力を発信する。