イズミ 快進撃に黄信号 7&i提携も大きな動きなく 新たな方向性模索か

安定した経営基盤を構築しながら着実な店舗網展開を押し進めてきたイズミだが、その快進撃に黄色信号が灯っている。

19年2月期連結業績は、連結営業収益0.3%増(7千321億3千6百万円)、単体売上高0.4%増(6千553億2千8百万円)と前年越えを果たしたものの、営業利益は連結が8.3%減(352億7千3百万円)、単体9%減(291億4千百万円)と前年を下回った。

前期業績は、昨年7月に発生した「平成30年7月豪雨」での災害復旧に伴う改装支出と被害店舗の営業休止などが主因だが、5月に創業者の山西義政氏が退任したことやセブン&アイ・ホールディングスとの業務提携に伴う施策の遂行など、大きな転換期を迎えていることは確か。

セブン&アイ・ホールディングスとの提携では電子マネー「nanaco」(セブン)と「ゆめか」(イズミ)の相互開放や仕入統合・共同調達、PB商品の取り扱い、西日本エリアにおける店舗の共同運営などを公にしているが、現時点では大きな動きは出ていない。

セブン&アイ・ホールディングスとの棲み分けを明確にすることで展開エリアの地盤強化を行うのか、あるいは九州では鹿児島や宮崎、中四国では鳥取、愛媛、高知などの未出店でのエリアでの優良SMとの業務提携を進めながら、さらなる業容拡大を推し進めるのか、小売業の再編化の流れが加速する中、今後同社がどのような方向に舵を切っていくかが注目されるところだ。