「一品ずつを大事に」創業120周年の森永製菓 太田栄二郎社長の方針

6月27日付で前任の新井徹氏より引き継ぎ、9代目の社長に就任した。

社長就任に当たり社内へのメッセージで「ゴーイング・コンサーン(Going Concern)」という企業の継続性・永続性を意味する言葉を使った。「(企業活動は)継続しないと意味がない。毎年確実に成長することが大事だ」と語る。今年は創業120周年の節目だが「120年続いたからといって今後の保証があるわけではない。着実な成長を目指したい」と戒める。

サプライチェーンマネージメントや鮮度マーケティングのレベルは、10年前と比べて「相当上がっている」と胸を張る。

「チョコモナカジャンボ」は昨年度まで18年連続で売上げを伸ばしており、単品で伸長し続ける商品は珍しいという。これはマーケティング部門、研究所などが改良を積み重ねてきた結果だが、営業現場の努力の成果でもある。

チョコモナカジャンボ

取り扱いはほぼ100%。鮮度管理の観点から在庫を積むこともできないが、売場の鮮度の啓発活動を続けてきた。自分の店の「ジャンボ」が新鮮であることが価値だと分かっていただく、そんな啓発活動を積み重ね、さまざまな部門の努力が重なることで「見えない進化が着実に、少しずつ18年間にわたり続いた」とみる。他でも一品一品が着実に進化・成長することで、結果として前年よりも伸びたとする。

菓子の場合、サブフレーバーの投入によりグループ全体で前年の実績を追うことが多いが「やはり一品ずつを大事にすることで着実に成長しなければならない」。

そのために必要なこととして「お客様視点」を挙げる。「お客さまの変化をしっかりと見据えて、その期待に応え続けていく、そういう会社、マーケティングでなければならないと思う」と強調、「常に新鮮なプラスの驚きを発信し続ける」ことで、それが消費者に伝わり、成果につながると考える。消費者接点は売場しかないことから「来店したお客さまに新鮮な驚きを感じていただけるような売場展開に取り組み続けてきたつもりだが、これからも会社全体が新鮮な、プラスの驚きを発信し続けることで、結果としてお客さまに選ばれ続けていくことにつながるだろう」。

直近では7月の天候不順により厳しい状況で「一喜一憂することなく頑張りたい」と話すが、昨年度までは4年連続で過去最高益を達成しており、この4~5年で明らかにステージが変わるほどの飛躍的な成長を遂げた。「これを永続的に、継続的に、着実に成長・進化させるよう積み重ねていく」。