麺に低糖質の波 パスタ、チルドなど続々 各カテゴリーでスタンダード化狙う

即席麺、チルド麺、パスタ……。麺に低糖質の波が訪れている。背景には根強い健康志向があるものの、技術革新により、おいしさと低糖質を両立した製品が続々と登場していることもありそうだ。

東洋水産は26日から、「マルちゃん 糖質カットラーメン」(旨コク醤油味 2人前/旨コク塩味 2人前、各税別315円)を全国で新発売する。健康意識の高まりを背景に、急成長を続ける糖質オフ・ゼロ市場に新商品を投入することで、健康系チルド麺市場の活性化を目指す。

「糖質カットラーメン」は、「ラーメンを食べたいけれど糖質が気になる方のためのラーメン」をコンセプトに開発。既存の「マルちゃんの生ラーメン 3人前(醤油、タンメン)」と比べ、100g当たりの糖質を30%カット。パッケージ表面には糖質のグラム数を分かりやすく表記。たくさんの野菜や肉と合わせることで糖質を抑えながら満足感が味わえるという。

9月16日にはシマダヤが新ブランド「健美麺」シリーズで、家庭用チルド麺カテゴリー初の機能性表示食品の発売を予定しているが、シニア層をメーンユーザーとするチルド麺はそもそも、“健康系”を訴求しやすいカテゴリー。

「簡便」「即食」ニーズの高まりを受け苦戦が続くチルド麺カテゴリーだが、健康価値を訴求することで、ターゲットを取り込めるか。チルド麺カテゴリーにとって、新たな挑戦となりそうだ。

低糖質パスタ「CarbOFF」(はごろもフーズ)
低糖質パスタ「CarbOFF」(はごろもフーズ)

はごろもフーズは低糖質パスタ「CarbOFF」シリーズをリニューアルし、19日から全国発売した。売れ筋の「ポポロスパ CarbOFF」、「CarbOFF サラスパ」について麺の食感や色合いを改良し、さらにおいしくすることで高まる低糖質食ユーザーへの訴求強化とパスタ市場の活性化につなげる狙い。

「CarbOFF」シリーズは17年8月に発売。糖質50%オフの低糖質パスタとして市場に定着している。今回のリニューアルでは、小麦たん白など原材料の配合を変更し、麺の食感を改良することで食べやすく仕上げるとともに、スパゲティ本来の色に近づけるため黄金色を強くした。

好みの食感で楽しめるように、ゆで時間表記を10~13分に変更。ハーフサイズのパスタ「ポポロスパハーフ CarbOFF」は「CarbOFF サラスパ」に名称変更し、サラダ用途での利用を促進する。糖質50%オフ、麺線1・4mm、内容量、参考小売価格に変更はない。リニューアル後の年間販売予定数は「ポポロスパ CarbOFF」108万個、「CarbOFF サラスパ」32万4千個。

即席麺では、明星食品がカップ麺「低糖質麺 はじめ屋」「ローカーボNOODLES」で低糖質麺の普及・拡大に取り組んでいるが、これに続きエースコックも今年2月、人気外食チェーン壱番屋、リンガーハットと共同開発した低糖質カップ麺「ロカボデリ CoCo壱番屋監修カレーラーメン 糖質オフ」「リンガーハットの長崎ちゃんぽん 糖質オフ」を発売するなど、即席麺でも低糖質の動きが加速している。

低糖質麺はこれまで、糖質に対する意識が高かったり、低糖質食品を必要とする生活者から一定の支持を得ていたが、普通においしい低糖質商品を投入することで、各麺カテゴリーでのスタンダードを目指す。