創業100周年記念コーヒー 伝統の味わい、現代風に進化 キーコーヒー

キーコーヒーは20年に創業100周年を迎えることから、秋冬に向けて、これまで継承された技術・伝統を現代風に進化させた新シリーズを立ち上げ強みとする家庭用レギュラーコーヒー(RC)に磨きをかけていく。

8日に本社で発表した田中正登志マーケティング本部R&Dグループグループリーダーは「20年に100周年を迎える。19年は『変わってはいけないこと』『変わっていかないといけないこと』を商品開発の基軸にしている」と述べ、高品質なコーヒーの製造を堅持しつつ多様化ニーズに向けて進化し、全方位で対応していく考えを明らかにした。

新シリーズは、同社が1920年8月に創業したことから「SINCE1920」と命名。その第1弾として9月1日に「BLEND No.100」を新発売する。

田中正登志氏(キーコーヒー)
田中正登志氏(キーコーヒー)

キーコーヒーでは業務用コーヒーを番号で管理。今回、創業100周年を記念して、これまで使っていなかったNo.100を家庭用商品にあしらった。

開発に携わった鈴木勇治マーケティング本部R&DグループRCプロダクトチームチームリーダーは「100周年記念の一過性で終わるのではなく、RCの新たな可能性を見いだすべく中長期的に取り組んでいく」と述べる。

「SINCE1920」を既存の「プレミアムステージ」シリーズに比肩するポジションに育成していく考えで、浅煎り・重厚の「プレミアムステージ」ではカバーしきれない浅煎り・ライトの領域を攻めていく。

「『BLEND No.100』は創業当時から流通していたブラジル、コロンビア産の豆を中心にブレンドし、家庭用ではあまり使用しないシリンダー式焙煎機でじっくりと焙煎して苦みを抑えたやさしい味わいに仕立てた」という。

「BLEND No.100」のデザインは、1929年に発売した缶詰コーヒーから使用している鍵のマークとKEYのロゴマークを使用したデザインを現代風にアレンジした。

ラインアップは「プレミアムステージ」と同じVP(真空パック)の粉とLP(ライブパック)の豆に加え、競合に先駆けて発売した差別性のある容器として缶入り粉の計3品。

「SINCE1920」の認知獲得を目的に、全国1千店舗で「SINCE1920」を中心とした真空パック商品のデモンストレーション販売を実施するほか、20年1月には生活者向けのクローズドキャンペーンを展開していく。

同シリーズに次いで、環境保全や社会・地域に配慮した商品を購入するエシカル消費に着目して簡易型RCの新商品「ドリップ オン メローブレンド」を秋冬の目玉に位置付ける。

秋冬の目玉「ドリップ オン メローブレンド」
秋冬の目玉「ドリップ オン メローブレンド」

「エシカル消費対応は特に業務店さまから強いご要望をいただいている。来年にかけてインバウンド需要が増えていくと流通さまや一般企業さまにも広がっていくとみており、コーヒーを飲むことが社会貢献などの意味を持つように展開していきたい」との考えから開発された。

同商品は、SDGsにも寄与するレインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒーを30%以上使用している。

アソートタイプの「ドリップ オン バラティパック」は期間限定品として「BLENDNo.100」と「メローブレンド」を新たに詰め合わせてリニューアル発売される。

「ドリップオン」全体のプロモーションとしては、20万ピース規模のサンプリングを半年間展開していく。

「グランドテイスト」シリーズからもFP(フレキシブルパック)の期間限定品とともに簡易型RCの新商品「ドリップバッグ グランドテイスト 濃厚苦みのダークリッチ」を発売する。

FPの期間限定品はトップグレード豆を30%以上配合し、鳥や花をあしらった季節感のあるデザインに仕立てられている。

同社RC粉商品のメーンユーザーは40代以上。若年層や新規ユーザーに向けてはインスタントミックスや「コーヒーバッグまいにちカフェ」などの簡易型RCで対応していく。