冷食と業務用プレミックスの比重拡大へ 日清フーズ秋の新製品

日清フーズは、「価値の創造」と「海外への進行」を掲げ、各種の施策を推進する。6日に開かれた秋の新製品発表会では「本格」「健康」「簡便」をテーマとした新アイテムが登場した。家庭用常温製品では新製品16品、リニューアル16品を市場投入。家庭用冷凍食品では新製品13品を発売する。新たに機能性表示食品「カラダに、おいしいこと。」シリーズを立ち上げ、常温4品、冷食2品を展開。業務用新製品では新製品3品、リニューアル1品をラインアップに加えると発表した。

初年度の売上目標は、家庭用常温が50億円、家庭用冷食が80億円、機能性表示食品が5億円、業務用(今回発表分)が5億円。

小池祐司社長は「加工食品事業に関しては、事業構造の転換をスローガンに主力製品群の出荷の伸長・維持をベースとし、冷食事業、業務用プレミックス事業の比重を拡大したいと考えている。戦略面では『価値の創造』と『海外への進行』という2つのテーマを掲げ、施策を実行しているところだ。価値の創造については“真の研究開発型企業への進化”を目指している。『本格』『健康』『簡便』をテーマとした商品開発とブランド認知の向上を図りたい。また、オウンドメディアの運営強化、SNSなどへの資源配分の拡大、EC事業の展開などにも注力中だ。商品開発の際にもデジタルマーケティングによる販促を一体化させることで、より高い効果を追求したい」と方向性を述べた。

小池祐司社長(日清フーズ)
小池祐司社長(日清フーズ)

さらに「共同の物流会社F-LINEの運営を開始したが、これをコスト改善の一つの柱としたい。海外については業務用プレミックス製品に加え、家庭用製品をWELNAブランドとして展開する」と見通しについても言及した。

今秋の新製品は家庭用と業務用を合わせ55品(リニューアル含む)。新機軸となる機能性表示食品「カラダに、おいしいこと。」シリーズは各製品カテゴリーを横断した形で健康機能とおいしさを両立した製品をラインアップ。まず水溶性食物繊維「イヌリン」を配合し、それぞれで血糖値上昇抑制と整腸作用を訴求したホットケーキミックス「1日分の食物繊維入りホットケーキミックス」と「ホットケーキミックス極もちザ・ブラン」を上市する。

難消化性デキストリンを関与成分とした機能性表示食品4品も拡充。常温ではマ・マーブランドのパスタソース「1/3日分の食物繊維 ごぼうと香味野菜のミートソース」「同 3種のきのこの和風ソース」を、冷食では「もち麦リゾット 完熟トマトソース」「同 ポルチーニクリーム」を発売する。

従来ブランドでは「本格」ニーズに対して「青の洞窟」で「クリーミーボロネーゼ」「レモンとバターのソース」などパスタソース4品で応える。パッケージも奥行き感のあるデザインに変更した。

「健康」意識には小麦粉の一部をたんぱく質や食物繊維に置き換え糖質オフを実現した「日清 糖質30%オフ パン・料理用ミックス」を発売する。「簡便」ニーズには国産早炊き米とソースミックスをセットにした「マ・マーRiceDish」シリーズに「パエリアセット」「ジャンバラヤセット」を追加。調理に時間と手間がかかるメニューをフライパン一つで仕上げられるようにした。

冷食では「マ・マー THE PASTA」(10品)の品質設計やパッケージデザインを全面的に一新。上質でありながらも普段使いできる冷凍パスタを目指し、縦型パッケージにすることで店頭での訴求力をアップさせた。冷凍パスタ購入未経験の潜在顧客に対するアプローチなども強化し、一層の市場活性化を図る。

業務用新製品では人手不足に対応すべく「簡便調理」と「生産性向上」を念頭に置き4品を投入。「打ち粉いらずのかるサク衣」では、打ち粉が不要になることで調理工程数が削減できる点と、経時でもサクサク感を維持できる本格的な天ぷらを簡単に調理できる利点などを提案する。