好みのコーヒー選びやすく スマホに主要商品の味覚マップ UCC

マイルドブレンド、スペシャルブレンド、モカブレンドの中で、どれを選んだらよいのか分からない、あるいは自分の好みの味わいに適したブレンドを知りたい――。

このような思いからスーパーなどの店頭でレギュラーコーヒー(RC)商品のパッケージを見回しながら情報を得ようとする消費者行動に着目してUCC上島珈琲が編み出したのがQRコードを活用した味覚マップ。

これは、商品パッケージに印字されたQRコードにスマホなどをかざすだけで、ブランド別に商品の味覚ポジションが一目で分かるようにスマホなどに映し出される仕組み。9月以降に発売される商品にQRコードを印字してサービスが開始される。

味覚ポジションは、キレ・コクの縦軸と酸味・苦味の横軸でシンプルに表現。これについて石谷桂子常務取締役マーケティング本部本部長は「店頭では一瞬で買われるため、あえて分かりやすくした」と説明する。

対象商品は「ゴールドスペシャル」「職人の珈琲」「おいしいカフェインレスコーヒー」3ブランドのRC粉商品と簡便型RC(ドリップコーヒー)で、今後対象商品を広げていく。

ブランドの画面はワンタッチで切り替えられ、これにより各ブランド・各商品に定着しているロイヤルユーザーの買い回り効果が見込まれる。

黒田敬祐嗜好品開発部部長は「味覚ポジションは商品にも記載しているが、自分が今飲んでいる商品と他商品との比較がしにくい。年を重ねるにつれ保守的になりがちだが、選ぶ基準が一目で分かるようになれば新しい味に踏み出していただけると考えている。スマホの普及率は高まり、ご高齢の方でも使いこなされている」と語る。

味覚マップからは、おいしいコーヒーの淹れ方のサイトやキャンペーンサイトにもアクセスできるようになっている。

秋冬の嗜好品商品については「主力品の基盤を固めると同時に高付加価値の創造によりRC市場を活性化していく」との考えの下、前述の味覚マップの展開ほか、成長カテゴリーである簡便型RCのさらなる拡大とヘルス&ウェルネスの強化に取り組んでいく。

味覚・パッケージを刷新した「職人の珈琲ドリップコーヒー」
味覚・パッケージを刷新した「職人の珈琲ドリップコーヒー」

簡便型RCでは、簡便型RCトップブランドの「職人の珈琲ドリップコーヒー」を刷新。コクと香りを高め、それらを表現するためパッケージも一新し、炒りたて・淹れたてのコーヒーの膨らみや香りを描き鮮度感を強調した。

下段の棚に置かれやすいように今春から展開している大容量の30Pは、「深いコクのスペシャルブレンド」と「あまい香りのモカブレンド」の既存2品に、今秋から「まろやか味のマイルドブレンド」を加えて3品体制で再商談する。「特に棚の広いドラッグストアさまに再度提案して配荷を広げていく」という。

「ゴールドスペシャルドリップコーヒー」は、10Pを15Pに変更してRCトップブランドの味と同商品専用のテイスティドリッパーを強みにしていく。

「ゴールドスペシャル ドリップコーヒー」のテイスティドリッパー
「ゴールドスペシャル ドリップコーヒー」のテイスティドリッパー

テイスティドリッパーは、一般的なドリッパーに比べ広口で、時間をかけて蒸らしと抽出を行い抽出したコーヒー液に浸りにくい設計になっている。

ヘルス&ウェルネスのアプローチでは、「おいしいカフェインレスコーヒー」と「カフェリズム」を刷新。「おいしいカフェインレスコーヒー」はパッケージを刷新してラインアップを拡充する。

「カフェインをカットして味わいも一緒に取り除かれるイメージを払拭する」ことを目的に、二酸化炭素によるカフェイン除去方法の訴求を強化し、パッケージは現行のオレンジ色を踏襲し新たに香り立ちをグラデーションで表現した。

また、カフェインレスコーヒーの薄いイメージを払拭するとともに、選ぶ楽しみを提供するものとして新商品「おいしいカフェインレスコーヒードリップコーヒー コク深め」も発売する。

「カフェリズム」は「RCを飲んでいないお客さまに向けて、気分やコーヒーに期待される効能をフックに一度試してもらう位置づけに改めてRCユーザーの裾野を広げていく」考えの下、リニューアルする。

商品形態をRC粉とカップオンタイプの簡便型RCの2形態からフックタイプの簡便型RCの1形態に変更し、「カフェリズム ドリップコーヒー」シリーズとしてカフェイン多めの「シャキッと気分」、ポリフェノール多めの「うるおい気分」、カフェイン控えめの「ゆったり気分」の3品と、3品の個包装を詰め合わせたアソートパックの計4品をラインアップする。

1-7月の同社嗜好品の販売動向は金額ベースでほぼ横ばいとなった。「6月まで少し足踏みしたところもあったが、6―7月は非常に良かった。簡便型RCは季節指数が激しく冬場に伸び夏場に落ちる割合が非常に大きいカテゴリーだが、7月までは気温の低下もあり例年に比べ出荷が多くなった」と振り返る。