トモシアHD、統合システム来春稼動 第3回共栄会開催

トモシアホールディングスは8日、ホテル雅叙園東京で「第3回トモシアホールディングス共栄会総会」を開催した。会員メーカー84社165人、トモシアホールディングス、事業会社の旭食品、カナカン、丸大堀内のトップら総勢200人が参加した。

総会では、任期満了に伴う役員交代により、共栄会の新会長にキリンビールの布施孝之社長を選任。布施会長は「秋の消費増税がトリガーとなり、小売のボーダレスな競争が激化し、メーカー・卸にもさまざまな影響が懸念される」と指摘した上で、「トモシアホールディングスの強みは、圧倒的な地域密着の取り組みと全国規模のネットワークにある。この特徴を生かし、さらなる発展を期待している」と語った。

続いて、トモシアホールディングスの竹内成雄社長が前期概況および今年度の方針を説明。トモシアの前期業績は連結売上高7千182億円(1.8%増、130億円増)、営業利益32億円(20%減、8億円減)、経常利益41億円(18%減、9億円減)で着地。

部門別売上高は▽加工食品2千683億円(2.5%増)▽酒類1千604億円(3.2%増)▽チルド1千187億円(2.7%増)▽低温1千136億円(0.7%増)▽菓子413億円(1.4%減)▽家庭用品38億円(26.7%増)▽その他142億円(11.2%減)。

エリア別売上高は▽近畿1千623億円(3.3%増)▽北信越1千587億円(4.3%減)▽東北1千18億円(1.1%増)▽四国957億円(1.9%増)▽関東916億円(7.6%増)▽中国473億円(3.1%増)▽九州387億円(8.7%増)▽中京220億円(8.4%増)▽北海道21億円(10.5%増)。

事業別売上高は▽総合卸6千788億円(1.3%増)▽外食卸179億円(11.2%増)▽惣菜製造118億円(9.3%増)▽食品製造40億円(±0)▽貿易21億円(23.5%増)▽物流18億円(±0)▽リテールサポート9億円(12.5%増)。

会員メーカー社員など200人が参加(第3回トモシアホールディングス共栄会総会)

竹内成雄トモシア社長は「人々の価値観が多様化し、平準化を求めてきた従来手法は限界を迎え、これからは各地域の特性に合わせたマーチャンダイジングがより重要になる。胃袋は増えず、売上げを伸ばせば利益が付いてくる時代ではなく、増大する物流費や人件費をどう吸収していくかが課題だ。世界中で貿易摩擦が激化しているが、自国の利益だけを追求していけば行き着き先は見えている。トモシアは互いに助け合い、パートナーとともに持続的に繁栄していく組織でありたい。ホールディングスとしての効率化と全国対応の取り組み強化、各エリアの事業会社が中心となり、さらなる成長を目指す」と語った。

なお、19年度の連結業績はトモシアホールディングス全体で売上高7千430億円、経常利益43億円を計画。各事業会社の計画(売上高、経常利益)は▽旭食品4千700億円、20億円▽カナカン1千660億円、16億円▽丸大堀内1千70億円、6億円。

今年度の重点課題は

①統合システムの完成・稼働(来春予定)
③物流問題への対応
④価格改定の再構築

――の3点。グループビジョンである「つなぐ、たばねる、はぐくむ」の実現に向けて、各地域の特性を生かした商品開発・提案、各地の一次産業と連携した取り組みを進めるとともに、プラットホームとなる統合システムの整備、人材育成、同業他社との物流共同化や配送条件の見直しを進める考えを示した。