OODAという戦略

OODA(ウーダ)ループという戦略理論をご存じだろうか。米国空軍のジョン・ボイド大佐が提唱した世界最先端の戦略理論で、見る(Observe)、わかる(Orient)、決める(Decide)、動く(Act)、見直す、のループにより現場で判断し、行動する。

▼予測不能の時代にあって、いつまでも上意下達では後れを取りかねない。ある食品メーカーはこの戦略理論を取り入れ、実践を始めた。数年前から現場への権限委譲を進め、自律分散型の組織を目指している。

▼自律分散で仕事を進め、失敗した場合はどうするのか。同社では現場に責任を取らせるのではなく、トップが責任を取るという。最も現場を熟知している人間がいなくなれば、組織が動脈硬化を起こしてしまうからだ。仮に失敗しても、同じ失敗を繰り返さないよう方策を立てればよい。

▼このやり方なら現場が失敗を恐れず経験を積める。同社では入社2年目の女性社員が開発した商品がヒットするなど、理論実践の成果が出ている。現場で働くサラリーマンとしてはちょっとワクワクする話だ。