“まるで肉のよう”な満足感を 米久、業務用でノンミート参入

米久は、健康志向に対応した「米久のノンミート」を今秋から業務用に発売。肉代替市場に参入する。原料に大豆を使い、カロリーを低減。ハム・ソーセージの製造で培った技術を生かし、従来のノンミート商品を超える「まるでお肉を食べたような満足感」を目指し開発した。

ベジタリアンやビーガンが増えるなかで外食企業からノンミートへの要望が高まっていることを受け、業務用の商品化に先行着手。親会社の伊藤ハム米久ホールディングスを中心に、米久と伊藤ハムの技術を掛け合わせて開発を進めた。

「複数の大豆たんぱくと豆乳を使用。大豆の風味や食感を避けて肉のおいしさを再現することに時間がかかったため、他社よりも少し遅れての発売となった」(加工品事業部長 玉井広之氏)。

豆乳とともに伊豆大島の濃縮海水を使用し、含有するにがり成分の働きで豆腐のような状態を作り出し、噛みごたえのある食感を実現。キャノーラ油、ココナッツオイル、ごま油などの植物性油脂を使い分け、肉のようなジューシーさに仕上げた。

想定ターゲットは、「フレキシタリアン」と呼ばれる層。ベジタリアンやビーガンほどストイックではない、いわば「肉も食べる菜食主義者」だ。欧米では、健康のためになるべく肉を減らして野菜を食べようと心がけるフレキシタリアンが増えているという。

「肉すべてがこれに代わったらわが社の事業は成り立たないが、食品メーカーとしてフレキシブルな食べ方に対応したい」(玉井氏)。

ハンバーガー用のパティ、サンドイッチなどに使えるハムのほか、とんかつやミートボールもノンミートで再現。9月から順次発売していく。

このほか今秋の家庭用新商品として、電子レンジ対応パウチ惣菜「今日のひと皿」シリーズを4品から13品へと大幅拡充。「甘辛醤油だれ鶏レバー」「やわらか仕上げ豚角煮」「ピリ辛チョリソー」など、ご飯や酒の供として手頃なメニューで単身世帯の夕食やおつまみ需要を狙う。夜間に品薄になりがちな惣菜売場を補完することで、バックヤードの人手不足に悩む量販店のお助け商品として提案する考えだ。また主菜化サラダ「ローストポークスライス(ソース付き)」、夕食・おつまみ用ソーセージ「ジャイアントブー あらびきフランク」なども発売する。