台風接近で製あん業界に懸念

盆に非常に勢力の強いダブル台風が日本に接近するという。気になるのが今後の進路と、それがもたらす被害だ。特に農作物への影響が懸念される。

▼2016年に台風が来ないと言われる北海道に、相次いで3つの台風が上陸した。小豆が甚大な被害を受けて大不作となり、急遽1~2年前の旧穀が賄われた。安堵したのも束の間、翌年以降、ホクレンの売り止めや政府の大豆奨励による小豆畑の減反、冷夏による生育不良が重なり、北海小豆が枯渇した。相場は一時、平常時の倍近くの1俵(60kg)5万円に跳ね上がり、急遽海外からの輸入枠が拡大された。

▼その影響をもろに受けているのが製あん業界だ。あんは小豆と砂糖と水というシンプルな構造ゆえに原料比率が高く、小豆高騰は企業利益を直撃する。昨年から数回にわたり値上げをしても、一向に上がらない状況だ。また国産志向で輸入小豆の代替では理解が得難く、零細企業の多いこの業界は疲弊している。

▼大産地の十勝、上川地区では現在、収穫目前の小豆が順調に育ち、このまま何もなければ在庫が潤いそうだ。天災は防ぎようがなくとも、せめてその被害が極小であることを切に願う。