アサヒ、豪ビール事業買収へ 日欧豪の3極で拡大展開

アサヒグループホールディングスは、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブ傘下の豪州の全事業(CUB事業)を160億豪ドル(約1兆2千億円)で買収することで合意したと発表した。

CUB事業は豪州ビール市場のトップブランド「カールトン」などに加えて高いマーケティング力や商品開発能力を有しているといい、18年12月期の売上高は約1千734億円、営業利益は約748億円だった。

この買収でCUB事業の広範なディストリビューションネットワークを取得できることに加えて同等の売上げ規模である既存の豪州事業との組み合わせで、調達などでのスケールメリットを享受できるといい、また人材面での経営資源の高度化をさらに進める方針だ。

既存を含めた豪州事業のEBITDA(収益力を比較分析する際に用いられる指標)は約1千億円と欧州事業と同規模になり、2千億円規模の日本と合わせた3極体制となる。

アサヒグループHDは新グループ理念や中期経営方針で、国際事業ではプレミアム化の推進とクロスセルの拡大展開を軸として持続的成長を牽引することを掲げており、豪州では09年に飲料事業を買収、その後も飲料・酒類事業の買収を進めてきた。16年には東欧のビール事業を約8千850億円で買収。今年1月には英国のビール・サイダー事業を約368億円で買収している。