異業種3社が共同輸送 関西-九州間 実車率99%、空車走行わずか7km

日本パレットレンタル(以下、JPR)はキユーピー、サンスターの3社共同で、トラックと船舶を組み合わせた共同輸送を開始した。モーダルシフトによるCO2排出量削減に加え、業種を越えてキユーピー、サンスターの特性の異なる商品を混載することで積載効率の最大化を図るとともに、帰り荷にJPRのレンタルパレット輸送を組み合わせることで高い実車率を実現する。

共同輸送を実施するのは、関西と九州をつなぐ輸送ルート。従来、キユーピーは神戸工場からキユーソー流通システム鳥栖デポにマヨネーズやドレッシングなどの調味料を、サンスターは堺SPから福岡RCにハミガキやハブラシなどのオーラルケア商品をそれぞれ陸送していた。この一部を船舶に置き換え、往路はキユーピーとサンスターの荷物を混載し、復路はJPRの輸送用レンタルパレットを積載することで輸送効率を高める。

マヨネーズやドレッシングなどの重量品を輸送する場合、最大積載量を満たしても、コンテナの空間が余ってしまう場合がある。一方で、オーラルケア商品のような軽量品はコンテナいっぱいに積み込んでも最大積載量を満たさない場合があった。

従来、キユーピーの関西-九州便(10t車)では最大積載量に対して重量ベース99%であっても容積ベースでは約49%。逆にサンスターでは重量65%に対して、容積ベースで約83%と、1社単独では重量・容積の有効活用が課題となっていた。

今回の共同便では、従来各社で手配していた10t車を、20tの13mセミトレーラーを採用。重量品と軽量品を組み合わせることで、重量ベースで約90%。容積ベースでも約84%と、コンテナ空間を有効活用することが可能になった。

また、九州―関西の帰り便ではJPRの鳥栖デポからレンタルパレット輸送を組み合わせ、輸送ルートのマッチングによって約99%の高い実車率を実現。船舶へのモーダルシフトや輸送の効率化により、各社単独での輸送と比較し、CO2排出量を65%低減する。長距離の陸送がなくなることで、ドライバーの年間稼働時間は2千256時間削減できると想定され、労働環境の改善効果も期待できるという。

3社の取り組みは昨年11月から共同輸送の検討を開始。今年1-6月のテスト期間を経て、7月から本格稼働を開始した。日本パレットレンタルは3千300の法人、6万3千を超える拠点で年間延べ4千500万枚のJPRレンタルパレットを提供している。パレット(積荷)の動きを知る強みを生かし、顧客同士をつなぐ物流の効率化・省力化の提案活動を推進しており、「今後も持続可能な物流網の構築を進めることで、物流業界の抱える課題解決に貢献していく」とコメントしている。