遊び心あふれる飲料会社 欧州No.1スムージー「イノセント」上陸

1999年、大学の同級生3人が創業したヘルシードリンクメーカーのイノセントが上陸し、7月9日からスムージーブランド「イノセント」3品を都内で発売した。

同社は消費者のことをドリンカーと呼び、ドリンカー一人ひとりとの対話に重きを置いてドリンカーに愛される会社になることが使命。その使命を象徴するのは、バナナを象った“バナナフォン”による電話対応。商品に関する問い合わせだけでなく、単におしゃべりするだけでも歓迎だという。バナナフォンには社員や代表者が対応している。そのほかオフィスツアーへの招待やパッケージにメッセージを入れるなどして楽しませることを旨に活動している。

“遊び心あふれる”発表会。発表内容を即興で描く「グラフィックレコーディング」で説明する内野正仁代表(イノセントジャパン)
“遊び心あふれる”発表会。発表内容を即興で描く「グラフィックレコーディング」で説明する内野正仁代表(イノセントジャパン)

03年に“big knit”の活動を始動。厳冬のロンドンでお年寄りに暖かく過ごしてもらおうと、帽子を被せたスムージーの売上げの一部を慈善団体を通じてお年寄りに寄付している。その帽子は呼びかけに応じたドリンカーから驚くほどの数がイギリス本社に届けられるという。

また、世界から食料難をなくすことを目的に、04年にはイノセント基金を立ち上げて慈善団体をサポート。利益の10%を寄付し、その累計は16年に1千万ポンド(約14億円)に達した。

「イノセント」は現在、23か国以上で販売され、ヨーロッパのチルドドリンクカテゴリーで売上げ№1のスムージーブランドとなっている。

“みんなが健康で長く生きられる”ことを志向し、ドリンカーの健康面以外に労働者環境や地球環境にも配慮。原材料はすべて、これらの環境について厳しい基準を満たす契約農家から調達。

バナナフォン
バナナフォン

調達は、フルーツごとに設けられた担当者が世界30か国の中から旬の時期に安定的に確保して行われているという。

都内で7月9日から発売された「イノセント」のスムージーは、「おおまじめストロベリー」「やんごとなきマンゴー」「ゴージャスグリーン」の3品。3品とも容量は235㎖で、希望小売価格は税抜き298円に設定されている。

中身は、果汁100%または果汁・野菜汁100%で濃縮還元果汁は入っておらず、甘味料などは不使用で、フルーツそのままの味で繊維質も感じられるようになっている。商品は国内で製造されている。

サンプリングに使われた自転車
サンプリングに使われた自転車

野菜ベースでつくられた飲み口の軽いスムージーが大勢を占める国内市場で、フルーツそのままの(一部商品は野菜汁混合)濃い味わいで差別化を図っていく。

7月3日都内で発表したイノセントジャパン合同会社の内野正仁代表は「フルーツベースのスムージーにチャンスがある。ドリンカーさんとの1対1のコミュニケーションがマーケティングの特徴。東京で小さくスタートし、将来は全国のドリンカーさんとつながっていきたい」と意欲をのぞかせた。