はくばく「脱・乾物メーカー」目指す おいしく健康なもち麦を手軽に 長澤社長が方針

はくばくの長澤重俊社長は先月の全国はくばく会で、“脱・乾物メーカー”を目指す方針を示した。

はくばくの前期業績は売上高218億6千400万円(前年比14.6%増)。健康志向で注目されているもち麦(大麦)が全体を牽引し、目標の200億円企業を達成した。もち麦は70億円の商材に成長し、4年間で約10倍と爆発的な伸びで全体を牽引した。「ツイッターなどでも自然に情報が広がり、家庭内や中食・外食での浸透が進んでいる。もち麦は、もはやブームではない。30~40代など潜在需要も大きく、今後も需要拡大が期待できる」と意気込みを示した。

そのうえで、長期的目標として大麦の消費量40万tを目指し、「いつでも・どこでも・大麦」を掲げ、家庭内・中食・外食での利用シーンを広げる。

大麦の消費量は現状3万5千t。国民一人当たり1日1gの食物繊維を大麦で摂取するようになれば40万tに達する。3割炊きの「もち麦ごはん」1杯で約2.3gの食物繊維が含まれ、ヘルシーでおいしい主食として注目を集めている。目標は壮大だが、穀物カンパニーとして穀物の魅力を発信してフォローの風を自ら強め、主食であるコメ消費の活性化にも貢献したいという思いがある。

それを実現するためにも、新たな事業方針で“脱・乾物メーカーになる”ことを掲げた。生活者のライフスタイルは激変し、即食商品の需要が高まる中で、「CVSのもち麦おにぎりや弁当などで、乾物としての原料供給に加え、(家庭内での需要が拡大する)パックごはんやレトルト、さらには冷凍食品などで、家庭用を得意とするはくばくブランド製品で大麦のサブカテゴリーを広げていきたい」という。

パックご飯の白米や冷凍米飯を展開する考えはないが、雑穀ごはんやもち麦ごはんで、はくばくブランドを活用した商品展開や、家庭で手軽に使える冷凍もち麦などの可能性は広がる。

CVSや量販惣菜の米飯売場では、もち麦や雑穀を使った商品が着実に広がっており、20~30代はCVSのおにぎりでもち麦を体感し、リピーターになるケースも増えている。その意味でも、即食商品へのアプローチは重要な戦略。家庭用、業務用の両面で、おいしさと健康を兼ね備えた、もち麦の需要拡大に力を入れる方針だ。