数十秒で野菜摂取量を測定 カゴメ「ベジチェック」 企業・自治体セミナーで提案

カゴメが野菜摂取測定機器を使って新事業を開始する。野菜摂取の充足度が表示できる機器「ベジチェック」のレンタル・リースを7月1日から開始し、同社が提唱する健康サポートプログラムの推進に役立てる。

機器はドイツのバイオズームサービス社(Biozoom services社)と共同開発したもので、レンタルおよびリースのほか、企業や自治体向けに機器を使った健康サポートプログラムの販売も実施。企業の「健康経営」が注目される中で、健康増進支援ツールとして活用してもらうため、法人向け健康セミナーの開催を促し、健康管理や健康診断での食事指導などに活用してもらう。

「ベジチェック」はコンパクトなタブレットとセンサーで構成。LEDを搭載したセンサーに手のひらを当て、数十秒で野菜摂取の充足度が測定でき、利用者はその場で結果を見られる。仕組みは、皮膚にLEDの光を当て、皮膚中の物質に反射して返ってくる光をセンサーで読み取るもの。センサーの信号を独自のアルゴリズム(計算式)で読み替え、野菜摂取レベルおよび野菜摂取量の推定値を算出。野菜摂取量を推定するアルゴリズムは、カゴメが1千人以上の従業員を対象に行った食事調査と皮膚のカロテノイドなどの測定データをベースに、独社と共同開発した。

スコアはタブレットに12段階で表示される
スコアはタブレットに12段階で表示される

カルテノイドはトマトやニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれ、野菜摂取の量と相関関係にあることが分かっている。皮膚のカロテノイド量を測定し、野菜摂取の充足度を120段階(0.1~12.0)で表示するとともに、野菜摂取量の推定値がグラムで表示される。タブレットには「野菜と生活管理栄養士ラボ」公認キャラクターである「笑美(えみ)ちゃん」のひと言コメントが添えられる。

「健康寿命の延伸」を経営課題に掲げている同社だが、日本人成人の平均野菜摂取量は1日当たり約290gとされており、厚生労働省が目標として掲げる1日350g以上には届いていないのが現状で、普段の食生活の中で、もっと野菜を摂ることで経営課題に貢献したいと判断。それには「一人ひとりが野菜をどれだけ摂れているのかを理解してもらうことが前提ということで機器の開発に至った」(同社)。

健康サポートプログラムでは、同社が主催する健康セミナーなどを通じて「ベジチェック」で野菜摂取量を測定し、食生活改善を実践し進捗状況を確認。これを各事業所で行い、健康診断で改善の有無を確認するという循環を提案している。機器を活用することで、利用者に対し「野菜をもっと摂取する」という行動を促す。各種イベントや店頭でも活用でき、オフィスに設置してもらえば企業の健康イメージの向上にもつながる。

1日当たりのレンタル料は税抜き3万円から。昨年度は健康セミナーを50~60回開催し、受講者の延べ人数は1万人を突破。今年は半年で昨年度の回数を超えた。