サミット閉幕 魅力発信の契機に

G20大阪サミットが閉幕した。6月初旬から主要施設に見られた警察官の姿や機動隊車両が消え、物々しい雰囲気からようやく日常を取り戻しつつある。

▼サミット期間を含む27~30日は大阪経済や市民生活に影響を及ぼした。市内を縦横する高速を封鎖し交通量5割削減を目標にマイカーや業務用車両を規制。企業は業容の縮小や休業を余儀なくされ、物流の停滞で小売業では販促を控えた。歓楽街の北新地では3分の2の店が休業を決めた。各国要人や関係者を迎えるためホテルや観光地は制限され、訪日観光客は減少した。これらのマイナスを差し引くと経済効果は如何ほどなのか。

▼LCCの増便によりインバウンドが好調だった大阪も、近年その勢いに陰りがみられる。2025年に大阪万博を控え、景気回復への弾みに期待が膨らむなか、不安視されていたのが治安悪化への懸念だった。

▼今回サミット期間中の経済停滞と生活者のストレスとを引き換えに、“安全安心な国際都市・大阪”を証明して見せた。議長国としての外交成果はともかく、運営面では成功と言えよう。このチャンスをモノにし、世界への魅力発信とインバウンド誘致に拍車をかけてもらいたい。