伊藤ハム、チーズ拡充 「Kiri」にスプレッドタイプ

伊藤ハムは19日、西宮本社でチーズの共同取材を開催。18年のベルチーズの動向や19年の推移・見通し、調理加工品の近況などについて加工食品事業本部事業戦略統括部部長兼マーケティング部部長の春名公喜氏が説明した。

ベルチーズの18年実績(金額ベース)は構成比76.5%を占める主力ブランドキリのポーションタイプが117.4%と伸長、キリ&スティックも112.9%と好調に推移した。一方、その他のブランドはベルキューブが95.5%、ブルサンが96.4%、ラッフィングカウが90.7%と苦戦。ベルチーズ全体はキリブランドの好調が寄与し113.1%と2ケタ伸長で着地した。

19年1~4月の実績はキリポーションタイプが112.9%、キリ&スティックが128.6%と引き続き順調に推移する。3月には朝食シーンに向け、よりおいしく健康的な「パンに塗るもの」の新たな選択肢としてスプレッドを発売。また、7月には冷凍食品コーナーで販売できるスイーツタルトとして、認知度の高いキリを使用した「クリーミータルト」を一部店舗に投入する。

「クリーミーチーズタルト」
「クリーミーチーズタルト」

入り数を24個から15個に変更したベルキューブの1~4月実績は116.3%と前年をクリア。提案シーンを4~5人のパーティー使いから1~2人の普段使いに変更、定番298円、特売200円台中盤に対応できる価格帯に設定したことなどが功を奏したと言える。引き続き、さまざまなフレーバーを楽しめるベルキューブならではの魅力を訴求し、幅広い層に向けたアプローチを継続していく。

一方、ブルサンはキリやベルキューブが好調に推移する中、43.6%(1~4月実績)と苦戦が続く。上期は食トレンドを発信するウェブメディア「おうちごはん」を核に、インフルエンサーを活用したレシピ動画やコンテンツを開発、交通広告、特設レシピページを展開することで購買へつなげる考えだ。

「ベルキューブ」
「ベルキューブ」

通期計画はベルチーズ全体で109.4%。内訳はキリのポーションタイプ105.3%、キリ&スティック108.7%、ベルキューブ106.1%、ブルサン93.4%、ラッフィングカウ99.7%。

春名氏の話 調理加工品は昨年も家庭用を中心に順調に推移。特に健康と簡便をキーワードにした商品が伸長、春以降も勢いがある。また、チーズカテゴリーも調理加工品の売上げ拡大を牽引している要因の一つ。今年は売場目線・消費者目線の施策をキリのポーションタイプをはじめ、スプレッドやベルキューブにも投入、カテゴリー全体の拡販に努める。

健康機軸アイテムは引き続きサラダチキンの人気が高い。市場全体は安定期に入り前年を割る月もあるが、その中でもシェアを伸ばすことができている。簡便機軸アイテムは「レンジでごちそう」が好調。昨年は前年に比べ2・5倍以上の伸長率だった。容器のまま電子レンジで温められ、お皿がいらず片付ける手間がないといった点が支持を得ており、今後もさらに伸びていくとみている。