「inゼリー」と「森永甘酒」で夏は熱中症対策に重点 ゼリー飲料トップブランド、市場牽引へ 森永製菓

「inゼリー」の前期(19年3月期)販売金額は前年を1ケタ台で上回り、過去最高の売上げを記録した。

榎本浩二営業本部菓子食品営業部食品営業グループマネジャー兼健康営業グループマネジャーは「猛暑による需要拡大や、熱中症対策の期間限定品『エネルギーレモン』、昨年3月に発売した『マルチビタミン カロリーゼロ』が好調に推移したことが全体の売上げ増に貢献した」と振り返る。

今期は「ゼリー飲料ナンバーワンブランドとして市場拡大していくのが大きなテーマで、アイテム別に価値や機能をいろいろな媒体を通じて丁寧にマーケティングしていく」。

現在では豊富なラインアップにより、時間がない時の小腹満たしだけではなく、緊張や夏バテで食べ物がのどを通らない時、病気の時、妊娠時、トレーニング前後などシーンやニーズに合わせて使い分けされる傾向がみられるという。

榎本浩二グループマネジャー(森永製菓)
榎本浩二グループマネジャー(森永製菓)

新商品は「エネルギー ストロング」「プロテイン 10000」「ミックス」の3品。「エネルギーストロング」は、アミノ酸1千600㎎、クエン酸1千200㎎、ローヤルゼリー200㎎を配合し、疲れがたまっていると感じた時や、もうひと頑張りするための元気を補給したい時に摂取してもらうことを想定して開発された。栄養ドリンクを想起させる味わいと飲みやすいスムーズな食感が特徴。期末や新生活の忙しいシーズンに向けて3月19日に発売を開始した。

「プロテイン 10000」は小腹満たしをしながら、通常のプロテインより高タンパクの配合で小容量な商品。タンパク由来の苦みを抑え、トレーニングの効率アップや健康維持のために、タンパク質をより多く摂りたいニーズに対応した。4月16日から発売している。

「ミックス」は、糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミン・食物繊維の6大栄養素を一度にまとめてチャージできるもので、4月16日から発売している。

さまざまな栄養素を混合することは風味や食感への影響が大きく、さらに飲み切りやすい内容量へ凝縮させたため、味の調整には苦労したというが、84年から積み重ねた健康食品製造の技術を結集し完成させた。

同商品の開発の背景は孤食の機会の増加や3食欠かさず食べている人の減少など。

同社が官公庁などの食・健康に関する調査データをまとめたところ、仕事や趣味を優先し、食事を省くことで栄養バランスを欠いてしまいがちな現代人(特に20~40代男性)の食(栄養)に関するこのような深刻な問題が浮き彫りになったという。

「マルチビタミン」と「マルチビタミンカロリーゼロ」の2品は前期、「一部でカニバリは起こしているかもしれないが、ビタミン系の競争が激しくなる中、トータルでは伸長した」。

同2品は今期に向けて、2月中旬にリニューアル発売した。2品ともビタミン12種類が摂取できる配合にして、パッケージも“VITAMIN12種類”の上に“1日分”のアテンションを加えて刷新した。

4~5月の今期滑り出しは10連休を挟んで出荷が“行って来い”となったが、総じて前年を上回って推移している。

夏場に向けては「エネルギーレモン」で環境省の「熱中症予防声かけプロジェクト」に参画するなど熱中症対策を訴求していていくほか「ゼリー飲料の需要も上るため全方位で仕掛けていく」。

「森永甘酒」(190g缶)(森永製菓)
「森永甘酒」(190g缶)(森永製菓)

甘酒市場で30%弱のトップシェアを握る「森永甘酒」シリーズは前期、市場が微減と推定される中で前年を維持している。この中で、旗艦アイテムである「森永甘酒」(190g缶)は微増となった。

今期は引き続き「森永甘酒」(190g缶)、「冷やし甘酒」(190g缶・1ℓ)、「森永甘酒」(1ℓ紙)の定番品に、「森永のやさしい米麹甘酒」(125㎖紙・1ℓ紙)と「森永甘酒チルド」を加えた3カテゴリーを柱に位置づけている。

「手を抜かずに定番商品も強化していくが、さらなる拡大では米麹とチルドが鍵となる。米麹は、美容などの点から若い女性から支持されトレンドになっている」と述べる。

4月には「森永のやさしい米麹甘酒」のWEB広告を展開。5月からは「冷やし甘酒」を中心に熱中症対策を訴求している。

7月から7月中旬にかけては、関ジャニ∞の横山裕さんと丸山隆平さんを起用したTVCMを放映する。関ジャニ∞の横山裕さんと丸山隆平さんは現在、「森永甘酒」公式WEBや店頭POPで露出しているほか、6月下旬から公式WEBサイトでも露出していく。「冷やし甘酒」の夏場の構成比は高く「森永甘酒」を上回るまでになっている。