セコマが示す処方箋

サービス産業生産性協議会の過去10回の顧客満足度調査で、北海道のセイコーマートはコンビニ部門1位を7回獲得している。消費者がコンビニに24時間営業と一律のオペレーションを熱望しているのだとすれば、こんな結果にはならない。

▼上位チェーンの24時間営業と歪な利益配分が社会問題化する中、セイコーマートへの注目度が増している。同社の営業時間は原則7~23時。半数以上の店舗で元旦休業を導入し、見切り販売に至っては本部側で推奨している。

▼こうして人口減少が急速な北海道で店の持続可能性を高める一方、本部はロイヤリティ収入への依存度抑制に向け、道産品などを本州・海外に積極的に売り込んでいる。しかも、自らリスクをとって製造機能を内製化しているわけだから、地域経済循環への寄与率も高いはずだ。

▼同社は71年、酒類卸主宰のボランタリーチェーンとして出発した。そのDNAが調達・外販力でロイヤリティ不足をカバーする戦略に向かわせた部分もあるだろう。そこには人口減少に喘ぐ地方流通再生の有効な処方箋がある。