ミツカングループ 食酢飲料・納豆で大幅伸長 調味料、メニュー領域拡大

ミツカングループは6日に都内で開いた2018年度決算概要発表会で、19年度(20年2月期)の取り組みを明らかにした。結城幸一Mizkan Holdings専務取締役兼COOは18年11月に「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定し、19年度から新しい中期経営計画(19~23年度)に取り組んでいることを紹介。日本+アジア事業を担う吉永智征Mizkan社長兼CEOは国内事業の取り組みについて、特に「即食」「健康」のキーワードに合致した食酢飲料と納豆を大きく伸ばす方針を示した。

結城専務は「ミツカン未来ビジョン宣言」について、3つのビジョンとして「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」「未来を支えるガバナンス」を掲げているとした上で、その一環として「ZENB initiative」の取り組みを始めたことも紹介。新中期経営計画については、3つの方針として「新たな成長戦略の構築」「デジタルを活用した変革」「ミツカンらしさの浸透」を掲げているとした。

日本+アジア事業、国内事業については、「未来ビジョン宣言」を具体化していくスタートの年として「おいしさと健康の一致」を目指した商品開発に取り組むと同時に既存商品のコミュニケーションを刷新していく方針だ。

吉永社長は「即食」「健康」が中心的なキーワードになっているとの認識を示した上で「食酢飲料と納豆で引き続き大きく伸ばしていきたい」と強調。食酢飲料では若年層を中心としたユーザーの拡大、納豆では食シーンの拡大に取り組む考えを明らかにした。また、食酢、ぽん酢、つゆの調味料では引き続きメニュー領域の拡大に力を注ぐ考えを強調した。

食酢については、健康機能訴求を継続する一方、新たなコミュニケーションを展開する方針。飲用については、「朝」「風呂上がり」「ちょっと一息つく瞬間」などを具体的に提案し、食酢を飲むシーンを広げる。調理用、特に「カンタン酢」については、ピクルスに加え、おかずメニューを提案し、使い方やメニューの領域を広げる。

ぽん酢に関しては、発売55周年の主力商品「味ぽん」のコミュニケーションを強化。「味ぽんと水」や「味ぽんとトマトジュース」を「1:1」で作る「チンゲンサイと豚のさっぱり角煮」や「ナスとひき肉のさっぱりトマト煮」などを提案し、メニューの領域を広げる。

つゆについては、主力商品「追いがつおつゆ」のメニュー提案を強化。「追いがつおつゆ2倍とケチャップ」を「2:1」で作る「彩り野菜のつゆうまポークチャップ」を提案する。「PIN印」ブランドの「八方だし」のトライアル促進にも注力。「PIN印」ブランド全体の強化も図る。

納豆については、主力商品である「金のつぶパキッ !とたれとろっ豆」と「金のつぶたれたっぷり !たまご醤油たれ」のさらなる定着化を図る。また、押すだけで出せる添付品袋「押すだけプシュッ!と」を採用した「金のつぶ押すだけプシュッ!と金の熟成」や「金のつぶ梅風味黒酢たれ」などを含む付加価値商品の育成を強化する。

海外事業については、結城専務が報告。北米事業については「米国市場における『リアル&フレッシュ』と呼ばれる消費トレンドに対し、『おいしさと健康』をキーワードに取り組みを進めている」と報告。その考え方に基づいて18年度に発売したパスタソースが高く評価されているとし、今後もこの取り組みに注力していく考えを示した。欧州事業については「好調な日本食ビジネスを伸ばしつつ、ブランドビジネスを強化していく」とした。