イタリアントマト再建へ ポッカクリエイトの飯沼浩前社長を招聘

キーコーヒーは同社の飲食関連事業で大きなウエートを占める連結子会社のイタリアントマトを立て直す。

前期(3月期)の飲食関連事業は、売上高が前年比13.6%増の51億8千500万円になったものの、利益面では既存店の集客力低下や原材料価格と人件費の上昇で1億円近くの営業損失となった。

イタリアントマトは収益性がここ数年で悪化し、キーコーヒーグループの業績にも悪影響を及ぼすようになっている。

この状況を打開すべくイタリアントマトは5月30日に開催した株主総会で、ポッカクリエイト前社長の飯沼浩氏を経営陣に招聘するなど経営体制の変更を決定した。

5日、本社で事業説明会に臨んだキーコーヒーの柴田裕社長は「飯沼さんは(ポッカクリエイトを)立て直した方。イタリアントマトは踊り場の状態で、飯沼さんの力を借りてスピード感を持って再構築をしていく」と語る。

飯沼氏は現在、イタリアントマト上席執行役員最高執行責任者(COO)に就き、代表取締役社長最高経営責任者(CEO)は小澤信宏氏が務めている。

経営刷新に先立ち、キーコーヒー、イタリアントマト、ポッカクリエイトは3月25日付で業務用提携契約を締結した。

この内容について、安藤昌也取締役経営企画部長は「具体的なことは何も決まっていないが、イタリアントマトに限らず外食産業はこれから非常に厳しい環境に置かれる」と説明する。

厳しい外部環境要因としては、人材の確保や食材などの直接材料費や間接費のコストアップ、この秋に導入予定の消費増税を挙げ、「これらをもう少し長い目で見据えた時に1社単独でやるよりも、競合との協業をどこかでバランスよくとっていかないといけないと考えている」と述べる。