家庭用ごま油、7月から値上げへ かどや製油

かどや製油は、ごま原料相場の高騰や物流費・資材コストの上昇を受けて、7月から家庭用ごま油製品の値上げに踏み切る。値上げ幅は10%程度で、拡売条件の見直しで対応する。

今期連結決算予想は売上高350億円、前期比1.8%の増収に対し、営業利益は26億円、前期比38.1%減の大幅減益を見込む。袖ヶ浦新工場の償却負担増もあるが、ごま原料価格の高騰による原価上昇による収益圧迫を織り込んだもの。

ごまの原料相場は、インド産の減産を受けてアフリカ産に買いが集中。最大輸入国である中国の需要回復や、トルコや欧米の買い付け意欲も堅調で、トン1千ドル近辺で推移していた相場は18年度後半から上昇傾向を強めており、足元では1千600~1千800ドルに急騰している。

通関統計を見ても、搾油ごまの輸入価格上昇は顕著。日本の平均通関価格は17年度平均1千ドル/tが、18年度平均は1千250ドル/tに上昇。19年度は、18年後半に買い付けた高値原料が入ってくるため、今期の平均輸入価格は1千600ドル水準に高騰するのが確実となっている。

同社では、業務用ごま油は今年2月から価格を改定。家庭用製品も今後の動向を見極めていくとしていたが、原料状況の悪化を受けて、トップメーカーとして他社に先駆けて値上げに踏み切る。

先月29日のアナリスト向け決算説明会で、小澤二郎社長は「原料状況が悪化しており、家庭用製品についても7月から値上げを実施する。拡売条件の見直しによる、数量への影響も懸念されるが、しっかりと状況を説明し、覚悟を持って適正価格の構築に努める」と語った。