地域卸に変化の風

人手不足が深刻化している。アイス流通も同様で、大手卸が配送できなくなったエリアを地域の中小卸に頼むケースが増えている。ただ、その地域卸も人手不足は同じこと。配送員が高齢な分だけ、もっと深刻かもしれない。

▼ただ、風向きが変わり始めた。彼らは当然のことだが冷凍物流機能を持っている。ある地域卸は、世間全般の人手不足の影響からアイス以外で仕事の依頼が来るようになり、近く行われる大手小売との見積もり合わせも、折り合いが付かなければ断るつもりだという。

▼これまでさんざん叩きに叩かれ、帳合維持のため無理難題も呑んできた結果、経常利益率1%など夢のまた夢だった。すべてはアイス問屋としてしか生きていく術がなかったためだ。高齢人口の増加に伴い介護施設などの数が増え、新たに卸機能を求めるニーズも出てきた。

▼確かに人手不足は深刻だが、適正利益を確保するためのチャンスにもなる。政府もホワイト物流を推奨しており、物流環境を見直さない企業は必然的にブラックとなる。地域卸を取り巻く環境は確実に変わり始めた。