北海道でぶどう植樹開始 日本ワイン約1万箱見込む サッポロビール

サッポロビールは14日、グランポレール北海道北斗ヴィンヤードの植樹開始を記念して植樹式を開催した。

同ヴィンヤードは同社が日本ワイン「グランポレール」の原料ぶどうを栽培するため北海道北斗市で25.4haを昨年取得、6月に開園した。その後整地し、今年4月に第1期苗木植付けを行った。サッポロビールの自社畑としては安曇野池田ヴィンヤード(12.6ha)、長野古里ぶどう園(3ha)に続く3番目。

あいさつに立った北斗市の池田達雄市長は「日本を代表するワインを造るため、北斗市としてはできる限りのバックアップをしていく」と語った。また登壇した髙島英也社長は「徐々に植樹のエリアを増やし、最終的には現在の『グランポレール』製造量の約30%に当たる約1万箱を見込んでいる」とした上で、「地域の方々には精いっぱいの恩返しをしたい」と話した。

式典には北海道渡島総合振興局の小田原輝和局長、トラピスト修道院の坂本耕一技術経営責任者も招かれた。

北斗市は北海道の水田発祥の地として、また日本初の男子修道院であるトラピスト修道院の地として知られる。このヴィンヤードは修道士が開拓した土地で、修道院や近隣農家から直接借りた。

来年4月には第二期苗木植付けを行い、21年に第一期分収穫、初仕込み、22年にはファーストヴィンテージの発売を予定する。栽培品種はメルロー・シャルドネ・ソーヴィニョンブラン・シラーなど。