仏ワイン「ミティーク」 EPAと“パン飲み”追い風に拡販 サッポロ

サッポロビールは、今年2月の日欧EPA発効にかかるワインの販促で、特に仏産「ラ・キュヴェ・ミティーク」を最優先に掲げ、家庭用市場を中心に提案を進めている。2月以降は前年同期比120%近い伸びを見せているという。

「ミティーク」は同社定義でいう、1千500円以上のファインワインに当たることから日常的に飲まれることはないとみているが、今年はコンセプトを休日に絞り、「休日の幸せな、ゆったりとした時間を、ミティークと過ごしてほしい」(ワイン事業部・山口明人氏)との想いから「休日をシアワセに」を掲げてブランディングを図っている。

販促面ではネッカーを使い店頭訴求を徹底するとともに、情報誌や女性誌で発信。また、インフルエンサーに体感してもらうことで情報の拡散も図る。

さらに今年はレアールパスコベーカリーズとコラボし、「ミティーク」と相性が良いというサンドイッチ「サラミ・エ・カマンベール」を共同開発。全国のポール店舗で4月1日から発売している。

ポールは平日よりも休日に楽しまれることが多いといい、40~50代女性というターゲット層も合致。また最近では“パン飲み”という言葉が登場するなど、パンとワインの組み合わせがトレンドとみており、サッポロ側からの声がけでコラボが実現した。

開発に当たってはポールらしさ、ワインとの相性、インパクト、パン飲み性、リピート性にこだわった。長時間発酵のオリジナル製法で仕上げ、香ばしく癖になる味という。

ワイン事業では「“もっと近くに”のテーマのもと、この企画を通じてワインを身近なものにしていきたい」(ワイン事業部・木暮文雄氏)と語り、今年は特に欧州ワインに注力する。なお、「ミティーク」では売上げ115%を目標にしている。