錠菓市場 ビッグタブレット市場隆盛 ユニットプライス上昇狙う

錠菓市場はメーカー出荷ベース300億市場に到達し、安定推移の状況を見せる。100円、200円のレギュラータイプは全国に行き渡った感があるが、そこへ200数十円~300円モノの付加価値ゾーンが広がりを見せる。菓子界全体的に、市場拡大に向けてユニットプライスの上昇は一大テーマであるが、錠菓に関しては、うまく実現できていることが成功要因といえる。メーカーはアサヒグループ食品を筆頭に、クラシエフーズ、モンデリーズ・ジャパンが3大メーカーである。特にアサヒグループ食品がミンティアブランドの拡大に成功し、トップシェアの座を一段と確固たるものにしつつある。

アサヒグループ食品「ミンティア」は、同社調べで2005年5月に売上個数ナンバーワンを獲得して以降、2007年5月には売上金額でもトップとなり、同ブランドトータルの売上金額は当初の販売目標215億円を上回り、219億円を達成している。これで売上拡大は18年連続で過去最高を更新し、トップブランドのステータスを盤石なものにしつつある。

現在の品揃えは「ミンティア」(レギュラー)と、大粒の「ミンティアブリーズ」、そして“のどタブレット”という新ジャンルを開拓する「ミンティア・エクスケア」の大きく3つの方向性を打ち出す。今年も「みんなMINTIA!」のコミュニケーションコンセプトのもと、積極的な広告・販促施策を実施し、売上目標224億円(2%増)を目指す。4月に入って、早速エクスケアの「シトラスミント」をラインアップに拡充し、シリーズ共通で18種のハーブエキス配合によるのどスッキリ感を訴求する。

クラシエフーズ「フリスク」は日本初のタブレットとして市場創生の突破口を切り開いた。今年3月にはフリスクを全面リニューアルし、ユーカリ成分を取り入れることでリフレッシュ感をアップした。ラインアップはペパーミント、ブラックミント、スペアミント、ベリーミントの4フレーバーで展開する。

加えて最近では、いわゆるビッグタブレット市場といわれる大粒に「フリスクネオ」を登場させ、1粒の重さがフリスクの5倍あり、味が長続きすることを訴求ポイントに拡大を図っている。クリーンブレスは3層構造の中間層に緑茶抽出物を配合した大粒タブレットであり、持ち運びに便利な缶入りだ。このように2大メーカーは、それぞれビッグタブレット市場の開拓による市場活性化策に余念がない。

後発のモンデリーズ・ジャパンはガムブランドの「クロレッツ」のタブレットを展開する。今年3月末には、ミントタブレットとキャンディのハイブリッドとの位置付けから「クロレッツ キャンディミント」を投入した。ガムメーカーだけに、ガム市場の落ち込みは打撃であり、タブレットで持ち直したいとの意図がうかがえる。その点、ロッテについても、単純にタブレットでの競合を避け、「イートミント」で新市場開拓を狙う。

いずれにせよ、逆風下のガムの再興は容易ではなく、時代に見合った商品規格の提案がカテゴリーを問わず行われる方向にある。