平成を彩った「歳暮」「中元」

30年続いた平成も残りわずかだが、食品業界の中で平成を彩った文化の中に歳暮、中元という習慣がある。おもてなしや礼儀を重んじる日本を象徴した文化で、以前は食品市場の中で確固たる存在感を保っていた。メーカーは時間をかけて開発に力を注ぎ一般には出回らないオリジナル商品も多数登場。これはデパート全盛の時期と重なる。

▼今ではお年賀や暑中見舞い、寒中見舞い、法要返礼品、初盆御見舞いなど歳暮、中元以外のギフトを含めると10兆円を超すマーケットだが、ピーク時には歳暮、中元だけで10兆円を超えていた。

▼このほど「日本ギフト大賞」の表彰式が開催され、日本のギフトを代表する最高賞に宮崎県の「ちりめんアヒージョ」が選ばれた。コンテストを行うことで、何とかギフト市場を活性化させたいという主催者の思いが伝わってくる。

▼平成の終わりを惜しむかのように、スーパーやデパートでは新元号「令和」が発表されて以来、「さよなら平成」コーナーも開設され、さまざまなギフト商品が並んでいる。平成を彩った習慣としてギフトは残したい。