ヤマキ「割烹白だし」好調 5年連続2ケタ成長

白だし市場シェアナンバーワンのヤマキ「割烹白だし」の販売が好調だ。2018年度(19年3月期)の実績は出荷額ベースで前年比27%増と大きく伸長。5年連続の2ケタ成長を記録した。今後もプロモーションの強化などのさまざまな施策を行うことで、より多くの人に「割烹白だし」のおいしさ、手軽さを伝えていく考えだ。

同社の「割烹白だし」は「鰹一番だし」の上品な香りとうま味を利かせた万能タイプの液体調味料。94年の発売以来、削りたてのかつお節からとった濃厚なだし感、薄めるだけで味が決まる簡便性が支持され、今年で発売25周年を迎える。

特に主力の中容量サイズ(現500㎖サイズ)の販売実績(出荷額ベース、前年比)は14年度14%増、15年度19%増、16年度28%増、17年度10%増と推移。18年2月に実施したPETボトル容器への変更、同4月から始めた「白だしさっと煮」の提案も奏功し、18年度は27%増と大きく伸長した。

18年2月から採用したPETボトルはくびれ部分が握りやすい「くびれボトル」。より持ちやすく、調理時の負担が軽減されるようにデザインした。また、キャップシールの装着、注ぎやすいキャップ、分別しやすいラベルなどの工夫を施し、より日々の料理に取り入れやすい形状にした。

18年4月からは俳優の岡田将生さんを起用した新TVCMを全国で放映。CM中で岡田さんが調理するのが「白だしさっと煮」だ。フライパンを使って煮込み時間10分以内で作れるメニューで、働く女性や若い主婦を中心とした時短ニーズの増加に合わせて提案。手間がかかるイメージの煮物も簡単に作れるとして注目されている。

年間を通して使ってもらえるように、公式レシピサイトなどを通じ、多様なレシピを訴求。うどん、卵焼きなどの定番メニュー、旬の食材を生かしたメニューに加え、18年の春夏シーズンには麺類を中心とした冷たいメニューを提案し、使い方の幅を広げた。秋冬シーズンには白だし1本で仕上がる鍋メニューを中心に訴求。それぞれ好評を博している。

EU農産品 フランス製 冷凍スイーツ オノレ onore - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)