デジタル活用し生産性向上 ネスレ日本、新ビジネスモデル推進

ネスレ日本は、スマートフォンなどのデジタル機器を通じた消費者・パートナー・取引先とのコミュニケーションを強化して生産性を向上させる。

26日、都内で発表した高岡浩三社長兼CEOは、ECや家庭外で展開しているネスカフェシステムなど消費者と直接的なつながりを持ち顧客データを把握できる取り組みを“デジタル・トランスフォーメーション”と総称し、「BtoC(消費者)もBtoB(顧客)もデジタル・トランスフォーメーションで21世紀型のビジネスモデルに変えていくかがわれわれの最重要課題」と語った。

4月1日から家庭用と業務用(家庭外)で展開するスターバックス製品は、オフィスなどで展開している会員制度「ネスカフェ アンバサダー」(3月現在45万件)とスーパーなどの狭小スペースで展開している「カフェ・イン・ショップ」(現在4千軒)のネスカフェシステムにも導入される。

スタバ製品の家庭用第1弾としてカプセル式本格カフェシステム「ネスカフェ ドルチェ グスト」(累計300万台)から専用カプセル5品を新発売する。「カプセルはすべて輸入しているのだが、発表後、想定よりも遥かに大きい受注をいただきうれしい誤算となった。マーケットやアンバサダーからの期待も大きく、プレミアム化への大きな戦略の武器になる」と期待を寄せた。

「ネスレ ウェルネス アンバサダー」(10万件)は、ネットやECに不慣れなシニア層に向けて新CMを4月に放映し「不慣れな方には電話対応でAI診断の受け方を説明して顧客層を広げていく」。

デジタル・トランスフォーメーションの領域も拡大。「ネスカフェ」「キットカット」に加えてペットフードでも展開。ネスレ日本ネスレ ピュリナ ペットケアとDSファーマアニマルヘルスはパートナーシップ契約を締結しペット用療法食・サプリメントを販売する。

「獣医さんも治療後の状態は分からない。この問題を解決するため、デジタルでつなぐことで治療後も引き続きサポートできるようにした業界初のビジネスモデル」と述べた。

昨年70%上昇したEC物流費に対しては、昨年10月から佐川急便と共同運営している「MACHIECO便」で対応している。

滑り出し上々で「東京、大阪を中心とした大都市圏では非常にうまくいっており、年内にできれば全国展開したい。最低でも全国70%、うまくいけば80%カバーできる。現在の目標は最低でも6億円(のコストダウン)」と意欲をのぞかせた。