ポッカサッポロ、唯一無二の新工場 豆乳ヨーグルトを加速

ポッカサッポロフード&ビバレッジは唯一無二の製造工程を持つ群馬工場を新設・稼働させ、豆乳ヨーグルトを核とする大豆・チルド事業を加速させる。

サッポログループはグループ創業150周年となる2026年に向けて、“世界に広がる酒・食・飲で個性かがやくブランドカンパニーを目指す”を2026グループビジョンに掲げる。

3月26日に都内で発表した岩田義浩社長は大豆・チルド事業について「当面は収益性を担保し、将来的にはグループの研究開発の知見を生かした新規商品を投入しマーケットを拡大していく。スープ、飲料の製造設備と販売ルートを組み合わせることで通常の伸びとは別にプラスアルファで伸ばし、26年に向けて6つ目の大きな柱にしていきたい」と意欲をのぞかせた。

群馬工場は、大豆から豆乳を搾汁する工程から、その豆乳の発酵、豆乳ヨーグルトの充填までを一貫して製造する。これについて大槻洋揮執行役員大豆・チルド事業本部長は「一貫製造できる豆乳ヨーグルトの工場は日本では類をみず、世界的に見てもユニークな工場」と述べた。

岩田義浩社長㊧と大槻洋揮執行役員(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
岩田義浩社長㊧と大槻洋揮執行役員(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)

豆乳ヨーグルトで昨年立ち上げた「SOYBIO(ソイビオ)」ブランドは、大豆たんぱく質・大豆イソフラボン・コレステロールゼロ・食物繊維入りの健康価値と「圧倒的なおいしさ」を追求。群馬工場では“おいしさ丁寧搾り製法”を導入し、大型容器の「プレーン無糖400gカップ」と100gカップの小型容器を製造している。

おいしさ丁寧搾り製法の工程は、まず大豆の外側部分を削った脱皮・脱胚軸大豆を高温で煮出し、アクと渋みを抽出し、次にそのアク抜きされた大豆を丁寧に細切りし、細胞壁を壊さないように微細化してから搾るのが主な流れ。これにより豆乳ヨーグルトのための豆乳がつくられ、さらにこれを発酵させることで「ヨーグルトの酸味とスッキリした味わいで非常に食べやすくなっている」。

一般的には、タンクローリで運搬された豆乳を受け入れ、それを発酵・充填する。新工場では大豆から豆乳を搾汁する工程も一貫して行うことで収益性向上とともに鮮度アップが図れるようになっている。

豆乳ヨーグルト市場は27億円規模と推定され、このうち同社のシェアは50%強。同社が新たな需要を創造することで26年に市場規模120億円を目指していく。

群馬工場の投資額は53億円。「市場規模27億円で53億円の投資は“覚悟”だと思っている。覚悟をもって先人たちが培った歴史を踏まえて、新し価値を創造して持続的社会をつくりながら、お客さまに支持されるようなブランド事業にしていきたい」(大槻本部長)と意気込みを語った。