抹茶で食品売場ジャック 伊藤園 新ビジネスモデル 抹茶入り餃子や肉まん大人気

伊藤園が「抹茶」を使った新しいビジネスモデルを始動した。横浜高島屋のレストランや喫茶、食料品フロアの約30ブランドで、伊藤園の抹茶を素材にした和菓子や洋菓子、惣菜、パンなど新メニューを販売。3月20日から開かれている「I LOVE MATCHA」イベントには多くの来場者で賑わっている。26日まで開催。

今やメーカーと流通とのコラボレーションは珍しくはないが、百貨店のテナントが特定の素材を使って新商品を開発し、しかも期間限定ながら各テナントが一斉に売り出すケースは初めての動き。直近5年間で2倍に市場拡大(約250億円)している抹茶だからこそできる展開で、特定の素材を使った新たなビジネスモデルとしても注目される。

コラボ商品は、スイーツ系の「抹茶羽二重餅」(清月堂本店)や「抹茶かりんと」(麻布かりんと)、喫茶の「抹茶あずきカフェラテ」(ベルサンパティックカフェ by UCC)、「抹茶クリームあんみつセット」(イノダコーヒー)、ユニークなところでは「謹上蒲鉾・抹茶」(鈴廣かまぼこ)、「抹茶あんかけ」(美濃吉)、「抹茶肉餃子」(皇朝)、「抹茶ホイップメロンパン」(サンジェルマン)など約30社から37メニューが登場。餃子や肉まんなど売り切れ商品が続出した。

「謹上蒲鉾・抹茶」(鈴廣かまぼこ)

「日本が世界に誇る伝統の食文化の一つである抹茶を身近で楽しんでもらうよう、横浜高島屋とコラボした結果、今回のイベントが実現した。モダンでハイカラな文化が残る横浜だからこそ抹茶文化との融合ができた」と武田康伸百貨店一部兼特販部部長。「抹茶のもつ風味やテイスト、デザイン性は特に女性に圧倒的に支持されており、スイーツやドリンクなど本来の食材を邪魔していないのも抹茶の強み」とみている。

イベントでは京都の長屋をイメージした特設ブースで、直営店舗「茶寮 伊藤園」で取り扱う「抹茶クリーミーラテ」などのテイクアウト販売やパウダーインキャップの抹茶飲料「matcha LOVE」などの抹茶関連製品の販売に加えて、自ら抹茶を点てて飲めるワークショップも開設し、順番待ちの場面もみられた。